白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2004年02月26日(木) 発破をかける。

玄関土間の隅っこに転がっていた、戴き物の丸大根の葉っぱの切り口から、新しい芽が伸びていた。淡いグリーンが美しく、なんとなく春を思わせてくれた。木蓮の蕾も膨らんでいるようだ。冬から春に移行していく、今の季節って好きだなぁ。なんか、こぅ……ワクワクするぢゃないか。

昨日は、感情にまかせた文章を書いてしまったと、いささか凹んでいたのだが、数通のメールに沈んだ気分を引き上げてもらった。こういう問題は、どんなに考えても答えが出ない。どう受け止めるか……ってことなんだろうか。でも、どうしても間尺に合わないというか納得できないのだなぁ。人間は話せば分かり合えると信じたいが、言葉さえ通じない……なんてことも多々あるらしい。しかしながら、心熱い人からのメールは嬉しかった。

ま。気を取り直して、とっとと気分転換しなくては。いつまでも引き摺っている場合ぢゃない。

明日はお給料日。ちょうど中山可穂の新刊が出たところだし、たまにはハードカバーの新刊本なと買っちゃおうかなぁ。先週、古書店で買った佐多稲子の本だの、今更ながらの『ワイルド・スワン』だの、読み物のストックはあるんだけどなぁ……

仲良しの従兄は、食事をするとき、自分の好きなものから先に食べる人だった。理由は「いま、ここに飛行機が落ちてきて死んでしまったとして『ああ、こんなことなら、あれを食べておけば良かった』と後悔しないため」である。死の間際に食べ物を思う人生って……と思わなくもないが、ポイントは「後悔しない」ってところにある。

まあ、そんな訳なので私も後悔しないように、明日は中山可穂の新刊を買っちゃおう。なんとなく勢いがない時は、自分で発破をかけてやらんとなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2003年02月26日(水) 水辺の風景。
2002年02月26日(火) 『オルガニスト』〜行き着く先に果てなどなくて〜

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