白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2004年02月14日(土) 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』

今日は乙女な母と愚弟とを引き連れて、朝イチで『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』を観に行ってきた。今日は映画のネタバレ要素を含む日記になるので「ネタバレは勘弁」って方は、また後日いらしてくださいまし。ひと言で書くと「ああ面白かった」ってな感じ。それ以上の言葉は蛇足のように思う。だけど、それでは話にならないので蛇足を書いていこうかな……と。

シリーズ物というのは、シリーズを重ねるごとに詰まらなくなっていくものだが、そんなのは全くの杞憂であった。もともと『ロード・オブ・ザ・リング』の場合は1つの長い物語を「つづく」で繋げていただけに、シリーズ物と定義する訳にはいかないのかも知れないが、映画史上に残る『シリーズ物』になるだろうと思う。

ミーハー視点では、妖精族の王子様キャラであるレゴラスの男前さ加減にメロメロだった。前作、前々作も大活躍だったが、今回は「あんなこと」で活躍するだなんて。映像的な対比にも笑えたし「ちょっと活躍し過ぎぞな、もし」という点においても笑えた。最終登場場面は妖精的正装(王子様テイスティ)で、決めてくれちゃっていたし。ドワーフのギムリとの掛合い漫才的要素も、ほのぼのとして良かった。

アラゴルンもヒーロー然として格好よかった。王としての成長を感じられたところに二重丸を。愚弟の萌え、エオウィン王女の活躍も素晴らしかった。ヒロイン以上の大活躍だったと思う。剣を持つ女性って、どうしてあんなに格好良いんだろうなぁ。馬にまたがり、ホビットを庇いつつ、しかし一歩も引かない強く美しい女性像は秀逸だったと思う。

しかし今回の男前賞はサム&フロドに進呈したい。ことにサムの男前っぷりと行ったら! 「指輪の荷を背負うことはできませんが、あなたを背負うことはできます」と言ってフロドを背負う場面は最高だった。あれが男気でなくして、何が男気だろう……という描きようだったのだ。

ラストは灰色港のシーンで終われば良かったのに……と思ったりもしたが、最後まで観ると「ああ。これが最上のラストだ」と思うことができた。すべてを終え、家族という宝を手にしたサムと、サムとは違った世界に生きようとするフロドの対比を鮮やかにするには、あのラストが必要だったのだと思う。やはり主人公はフロドなのだなぁ……と思った。「あんなに頑張ったのに、あんなに苦労したのに、あんたって子はよぉ」と泣きたくなってしまった。

地味ではあったが、フロドの痛みが伝わってくるような良いラストだったと思う。サムに宛てた手紙には、ちょっと目頭が熱くなってしまった。個人的に手紙フェチなので、その分だけ盛り上がってしまったのかも知れないけれど。

まだまだ語りたいことは山ほどあるし、書き出したらキリがないのだが「どうしても」はこのくらいだろうか。とにかく心から満足できる映画だった……ってことをら書いておきたいと思う。素晴らしい映画を観れた幸せの余韻にひたりつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


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【同月同日の過去日記】
2002年02月14日(木) ネカマ疑惑。

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