言葉遣いには伝染力がある。その土地で暮らすと方言が身についてくるというのは、その典型だろう。遠くで暮らす友人が、いつの間にやら、その土地の言葉をサラッと口にするようになったのを聞くと、なんだか胸が熱くなる。「ああ。その場所は、もうすっかり、あなたの居る場所になったのね」と思ったりして。
長時間、一緒にいる人の言葉遣いも伝染するよね……てな話をしていたら、仕事の引継ぎをしている女性から「白蓮さんが退職する頃には、私も白蓮語がうつってるわ」と言われた。私は日頃からできるだけ「ちゃんとした言葉」で話をするように心がけているつもりなので「白蓮語」とか言われたのは、心外だった。「変な言葉遣いをしてますか?」と聞いたら、色々と指摘してくれた。
クリックのことを「ポチッっと」と言ったり、ダブルクリックのことを「ポチポチッっと」と言ったり、やたらと装飾語をつけたり、擬似音を使用するのが白蓮語の特徴らしい。
確かに……その点については身に覚えがある。ソフトの使い方をレクチャーしている時は、つとめて「くだけた言葉」を使うようにしているのだ。思い起こせば、ちょっと、くだけ過ぎていたかも。だいたい、こんな調子で指導している。
じゃあ、ツールバーから選んで、ダダーッと下に下りていって二段目のところをポチッっとしてください。そうそう。次はココをポチポチっといってみましょう(中略)シフトを押しながら窓選択でザバッっと選んで実行しますね。じゃあ一気にいってみましょうか。はい、ポチッっとな。今はまだ頭がパニックになっていると思いますが、慣れてくるとサクサクこなせるようになりますから大丈夫ですよ♪
ここまで砕く必要性はどこにもない。クリックはクリックで充分伝わるし、ダブルクリックはダブルクリックでいい。だいたいからして「ポチッっとな」というあたりはボヤッキー@タイムボカンの影響受けまくり。お歳がバレるというものだ。(←そもそも隠していないんだが)
あまりにも加減というものを知らなさ過ぎる。31歳なんだし、もう少し落ち付いた言葉とか、丁寧な言葉を使うようにしたい。いまさら手遅れかも知れないけれど、頑張ってみよう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。