白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2003年11月23日(日) ホットケーキの幸せ

今日は朝っぱらから、やる気がなくて憂鬱だった。

「やらなくちゃ」なことは一杯あったのだけれど、ここのところPCをいぢっている時間が長かったのと、昨夜は再インストール作業に付きっ切りだったのとで、どうしてもPCに向かう気分になれなかったのだ。私はPCを使って作業をするのは苦にならない方だが、それはあくまで「ソフトを使って何か作る」のが好きなのであって、PC本体をいぢるのは好きぢゃないらしくて、ここのところはすっかり「消耗している」という感じだった。

憂鬱な気分で朝のお茶を飲んでいたらば、昨夜、再インストールをしている待ち時間に読んだ『尼さんがころんだ』というエッセイの中に「とつぜんホットケーキが食べたくなる時がある」という話があったのを思い出し、私もとつぜんホットケーキが食べたくなった。

とりあえず午前中はPCへ向かわないことにして、買い物へ出かけた。バターと蜂蜜とホットケーキミックスを買いに。秋晴れの空の下、買い物がてらウキウキとお散歩。「今日はこれからホットケーキを焼くんですよ」と誰かに言ってみたいようなウキウキさ加減だった。

買い物をすませ、向いの婆さまに「ホットケーキを焼くから昼食は作らないでね」と声をかけ、ホットプレートを出した。大人4人分のホットケーキを焼くのだもの。ガス台で焼いていたのでは、まどろっこしいので。家でホットケーキを焼くのって、何年ぶりのことだったか。大人ばかりの家というのは「今日はホットケーキを焼くぞ」なんて話にならないものなぁ。

ホットケーキって、お菓子的には「ものすごく美味しい」って訳ではないのに、どうしてあんなに美味しく感じるのだろうなぁ。ホットケーキを食べる幸せというのは、名パティシエの焼いたケーキを食べる幸せとは違う種類の幸せを感じる。陽だまりでまどろむような、やさしくて暖かな幸せ感というのだろうか。

ホットプレートで焼いたホットケーキはとても美味しかった。向いの婆さまからも家族からも大好評だった。なんちゅうか。ささやかな幸せを分け合った……ような気がした。

ホットケーキを食べたせいか、また「頑張ろう」という気力が復活。午後からPC環境の復旧作業に励み、その他いろいろと雑用など。ほぼ予定通りに作業がすんで、やっと一息ついた感じ。明日もお休み。どうするかなぁ……と明日の予定を考えつつ今日の日記はこれにてオシマイ。


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2001年11月23日(金) 稼働率50%

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