昨夜は久しぶりに東京のFと電話をした。
N嬢の様子も聞きたかったし、私の方からも色々と話があったし。
Fは、あいかわらずの暑苦しい女っぷりでもってN嬢のことを語ってくれた。
受話器からツバが飛んでくるんぢゃないかと思うほどの勢い。
N嬢は、かなりヤバイ感じだがFがオバさんのように五月蝿くしている間は
ちょっと安心していてもいいかも知れないと思った。
比較的真剣な話が多かったのだが、そうでない話もちょこちょこと。
『ロード・オブ・ザ・リング』は、どこが萌えだったか……とか。
先日観た『トーマの心臓』の舞台は、Fも観るべきだ……とか。
本と漫画のオススメ情報交換だとか……そんな話。
そして、話題が行きつ戻りつしている中でFは言った。
「私は白蓮がドップリ恋に浸かってボロボロになる姿が見たい」と。
なんだかなぁ……これって、友人の言うセリフかよ? おい、Fよ?
思わず本気で笑ってしまった。私もFに対して、まったく同じことを考えていたから。
私はFがドップリ恋に浸かってボロボロになる姿が見たい……と。
ツマラナイ話というのは、どうしてこんなに楽しいんだろう。
ここのところ口を開けば「大事な話」とか「しなきゃいけない話」とか
そういう重たいことばかりを話していたような気がする。
「伝えたいこと」が多くなってくるとツマラナイ話は後回しになってしまうらしい。
伝えたいことが多いという状況ってのは、濃ゆい時間を過ごしているとも取れるので
それなりに良いことだと思うのだが、なんんとなく余裕のなさを感じてしまう。
もっと、もっと、ツマラナイ話をしたいなぁ。
Fをはじめとする関東の友人達に会いたくなってしまった。
延び延びになっている愚弟の手術は今月の21日に決定したので
黄金週間は、さほど「黄金」ではないような感じ。
愚弟が完治したらば、自分のためだけに「御褒美」をあげたいなぁ。
遠い日の御褒美より、とりあえずは目先の週末である。
あと1日頑張らなくちゃということで、今日の日記は、これにてオシマイ。
<追記>
Nさんから電話があった。
おしゃべりな玉子焼きにも負けず劣らずの私なのに、何も言えずに
ただ「うん。うん。そうですね」と頷くばかりだった。
Nさんの元気そうな様子に安心した。
もちろん哀しいし、寂しいだろうけれども
精一杯頑張った人特有の、吹っ切れた感じが見えたのだ。
Nさんに、心から「お疲れ様」って言葉を贈りたい。
それにしても私は、自分の身内が亡くなった訳でもないのに
どうして、こんなに哀しんでいるんだろう……
たぶん、その理由は分かっているんだが、今しばらくは考えないことにする。
Nさんが落ち着いたら、一緒に美味しいものでも食べに行きたいなぁ。