白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年09月03日(火) 辞める気満々……なのに。

今月末の退職を控えて、少しづつ気持ちが盛り上がってきている。
そもそも奈良盆地に三年間も居つくつもりはまったくなかった。
田舎方面への通勤で、平日にしか休めないだなんて
若い娘(3年前は27歳だったし)には、耐えられそうにもない……と。
だがCADスクールを出たばかりの、未経験者が仕事にありつくのは難しく
とりあえず「経験値稼ぎ」のつもりで引き受けた仕事だった。

1年頑張ったら辞めて大阪で働こう……そう思っていたのに
父が入院したり、死んぢゃったり、愚弟が事故ったり、入院したり
うっかり辞める機会を逃してしまって現在に至っている。

決して楽しいことばかりの職場ではなかったけれども
辞めると決まったら、すべてのことが愛しくて名残惜しい。
せめて置き土産でも残していこう……と思ったりして
せっせとお役立ちCADデータを制作しつつ辞める気満々だったりする。

それなのに。あぁ。それなのに。
昨日は帰り際に、課長から目がテンになるような話を聞いてしまった。

ぢつは、白蓮さんの引継ぎに予定していた人に逃げられちゃってね。
今、大急ぎで次の人を探しているんだけど、難しくてね。
良かったら、もう少し期間を延長してくれないかなぁ?
新人さん(24歳女子)1人ぢゃ、まだ仕事にならないだろうし。
有給休暇を使い切ってもらってもいいし。
前向きに考えてみてくれないかな?

………そんなの嫌です。あんまりです。酷いです。
とてもぢゃありませんが、前向きになんてなれません。

とりあえず、その場は、そう言ってしまいたいのを我慢して
「大急ぎで次の人を探してもらうという方向でお願いします」と答えた。
建築士さん達にも話が知れ渡っているらしく
そこ、ここで「もうちょっと一緒に頑張ろうよコール」を受ける。
まるで、ダンボール箱に入れられた捨て犬のような顔をして
「残ってくれますよね? ね?」と言うのだ。
嫌だぁぁ。あんた達のことは好きだが、それとこれとは話が別だぁぁ。

たぶん派遣会社が、早急に別の人を捜してくるとは思うのだが
一刻も早くしてくれないと、引継ぎだって間に合わない。
今、引継ぎ特訓中の新人さんだって、あと1ヶ月足らずで
育ちきるかど〜か、微妙なところだというのに……
なるよ〜になると思うのだが、厄介な事この上ない。
最後はスムーズに気持ち良く辞めさせて欲しいのになぁ。

とりあえずは、次の人が早く見つかることを祈ろう。
日頃の行いが良ければ、万事上手くいくだろう。
「上手くいく」にチョコボールを1箱賭けてみたところで
今日の日記は、これにてオシマイ。


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