白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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2002年07月30日(火) 古本探訪。

今日は本の仕入れに出掛けた。

世の中には「本好き」と呼ばれる人がたくさんいるが
みなそれぞれ、独自の「仕入れスタイル」を持っていると思う。
新しいインクの匂いにこだわっちゃう人や、図書館を利用している人
仕入れ方法は問わずという人……
ちなみに私は古本派である。「古書」ではなくて、あくまでも「古本」
本当はインクの匂いのする本で揃えるのが理想なのだが
予算の関係上、古書に頼ることが多い。
今は大型古書店があちこちにあるので
綺麗な中古本が100円で手に入ったりするし。

今日は加賀乙彦『永遠の都』全7冊をGETした。
かなり前から、チェックしていたのになかなか出会えなかったので
これは運命の出会いとばかりに迷わず購入。幸せを噛み締めた。
たかが古本……されど古本。
古本にも「運命の出会い」ってのがあるような気がきる。
まぁ、これは私が本好きだから、そう思うのかも知れれないが。

古本屋との付き合いは長くて、仕入れでお世話になることもあれば
涙を飲んで、可愛いヤツらを売り飛ばしてしまうこともある。
当たり前だが、売り飛ばした本と、古書店で再会することだってある。
昔の恋人と再会したような、たまらない懐かしさを堪えきれなくて
売り飛ばしたヤツを、あらためて買ったりなんかするのも
1度や2度のことではなくかったりして
我がことながら馬鹿さ加減に情けくなることがある。
↑今日もまた、やってしまったし。
買い戻すくらいなら、手放さなければ良いのだが
売り飛ばしたヤツに語りかけられたら、もうダメなんである。

久しぶりだね……また会えるって信じてたよ。

なんて口説かれたが最後、連れて帰らずにはいられないのだ。
据え膳(本)喰わねば、本読み人の名がすたる…ってもんだ。
「ごめんよ。もう2度と売り飛ばしたりなんかしないから」
などと言いつつ、再会した本をひしと抱きしめちゃったりするのだ。

本を買って、本を整理して、本を売って、また本を買って……
無限ループは、どこまでも続いていくのだろう。
うふっ。この夏は7冊続きの長編と取り組めるだなんて幸せだなぁ。
今日の古本探訪は、いい出会いがあってラッキーだった。
明日からの読書生活を楽しみにしつつ
今日の日記は、これにてオシマイ。


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