白い木蓮の花の下で ~逝くときは白い木蓮の花の下で~ 目次|過去|未来 【検索からお越しの方へ】
昨日は、終電帰宅だった。 奈良盆地から、大阪へ向かう終電車は、快速でなくて各駅停車。 車両に乗客は1人か、2人。もはや見慣れた光景といった感じ。 4列型のボックスシートを2列にして、寝て帰ろうと目を閉じた。 くたびれていたので、即行で爆睡体制。 ここまでは通常通りのパターン。 が…… なにかに「足」を触わられているような気がした。 ……と言っても、私の前は2列シートの背もたれなので 足を触わられるなんてことは、あるはずがないと思いつつ どうしても気になったので、薄目を開けてみると…… 背もたれと、座席の隙間から、ニョロリと手が伸びていて 私の足を撫で回しているではないか! あまりのことに、眠気なんて、どこかへ吹き飛んでしまった。 落ち着いて観察してみると、前の座席に座っている30代くらいの男性が 前の座席から、シートの背もたれ越しに振り向く形でこちらを見ながら わずかな隙間から手を突っ込んで、私の足を撫で回していた。 いわゆる、1つの痴漢行為……ってところなのだが 奇妙なことに「足」といっても 足首から先の靴をはいている部分だけなのだ。 いわゆる、1つの「足フェチ」って感じなのだろう。 小さな子供が、お気に入りのぬいぐるみを撫でているような撫でっぷり。 彼は非常に幸せそうな表情を浮かべていた。 微妙に困ってしまった。 人の多い時なら「やめてください」と言うなり、席を立つなりできるが ほぼ無人に近い状態なのだ。しかも田舎沿線は1駅の区間が長い。 下手に相手を刺激したりすると、逃げ場がなくて厄介である。 これが、もっとヤバイ痴漢だったら、それでも逃げようと思うだろうが 「足先」だけに、危険をおかしてまで行動に出る必要性って? 私は、とりあえず寝たふりで通すことに。 彼は自分が降りるまで、私の足を撫で続けて 私よりも手前の駅で降車した。 ↑彼の方が先に降りてくれたのは、ちょっとラッキーだった。 それにしても……「フェチ系痴漢」なんて人がいるだなんて驚きだった。 世の中には、色々な人がいるもんだなぁ。 吃驚もしたし、気味が悪かったけれど ある意味において興味深い体験だった。 自分の知っている世界だけが、世界ではないんだなぁ……と。 ちょっくら動揺したが、まぁ、終わりよければすべて良しということで 今日の日記は、これにてオシマイ。 |