愚弟の親友、M坊のご尊父が他界された。
今夜はお通夜だった。
M坊のご尊父は御年、60を過ぎたばかりで
入退院を繰り返すお身体ではあったものの
誰もが予測していなかった「突然の死」だった。
M坊は、24歳の青年なのだし、しっかりした社会人だから
心配することなんて、何ひとつ無いと言えばないのだけれども
小学生の頃から、愚弟と共に成長してきたM坊は
私にとって、2番目の弟のように可愛いヤツなので気になって仕方がない。
M坊は、惚れ惚れするほどの男前くんなのに
馬鹿が付くらい真面目で、不器用過ぎるところがあるヤツで
責任感なんかも人一倍感じたりする頑張り屋さんなので
大丈夫だと思う反面、頑張り屋さん…ってところが、かえって心配なのだ。
M坊のご尊父とはお逢いしたことがないので
ご尊父が亡くなられたことについては、さほど感慨もないのだけれど
後に残された人のことを思うと、もう少し生きていて欲しかったと思う。
生きることも、死ぬことも、人間は自由に決める事ができないのだし
そんな事は繰り言に過ぎないって、充分承知しているのだけれども
せめてM坊が所帯を持つまで生きていて欲しかったなぁ〜と思う。
他所様のご家庭のことを悪く言うは、どうかと思うのだけれど
M坊には、かなり遊び人で、ちょっと人でなしの兄ちゃんがいたりする。
頼りにならないどころか、トラブルメーカーだったりする訳で……
これから先、M坊はお母様を抱えて苦労するのだろうなぁ
……とか余計な事を思ったりすると、どうしても、やり切れない。
もちん、M坊だって、一人前の人間なので大丈夫だと思っている。
思ってるんだけど、信じてるんだけど、お姉ちゃんは心配なのだ。
今は哀しいだろうけど、これからはもっと大変だ。
M坊、頑張れ。大変だろうけど頑張れよ。
↑ここに書いてみたところでM坊は読んでいないんだけれど。
………閑話休題。
今日は愚弟の検査結果が出たのである。
嬉しいことに、予想を上回る好結果だったようだ。
2週間後に神経の自家移植の手術を受けることになった。
しばらくは手術の日々になりそうだ。
何度かに分けての手術になるのだとか。
愚弟と同じような怪我を追ったレーサーは17回ほど手術したのだとか。
それにしても、治っていくと分かっている手術というのは
大変ながらも、ありがたいし、正直言って、嬉しい。
愚弟は手術日まで、一時帰宅。
M坊のご尊父のお通夜に参列できた。
愚弟の顔を見て、M坊、大泣き。
男だって、泣く時は、泣けばいいのだ。うん。
お姉ちゃん、胸一杯の夜だった。
愚弟も、M坊も頑張って欲しいと思う。
良い事とか、そうでない事とか、色々あると思うけど
自分が良いと思う方向に進んでいって欲しいと思う。
今日の日記は、神妙に
M坊のご尊父のご冥福を祈りつつ、おしまい。