白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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引越し先 白い木蓮の花の下で


2002年03月09日(土) M坊と愚弟と私。

愚弟の親友、M坊のご尊父が他界された。

今夜はお通夜だった。
M坊のご尊父は御年、60を過ぎたばかりで
入退院を繰り返すお身体ではあったものの
誰もが予測していなかった「突然の死」だった。

M坊は、24歳の青年なのだし、しっかりした社会人だから
心配することなんて、何ひとつ無いと言えばないのだけれども
小学生の頃から、愚弟と共に成長してきたM坊は
私にとって、2番目の弟のように可愛いヤツなので気になって仕方がない。

M坊は、惚れ惚れするほどの男前くんなのに
馬鹿が付くらい真面目で、不器用過ぎるところがあるヤツで
責任感なんかも人一倍感じたりする頑張り屋さんなので
大丈夫だと思う反面、頑張り屋さん…ってところが、かえって心配なのだ。

M坊のご尊父とはお逢いしたことがないので
ご尊父が亡くなられたことについては、さほど感慨もないのだけれど
後に残された人のことを思うと、もう少し生きていて欲しかったと思う。
生きることも、死ぬことも、人間は自由に決める事ができないのだし
そんな事は繰り言に過ぎないって、充分承知しているのだけれども
せめてM坊が所帯を持つまで生きていて欲しかったなぁ〜と思う。

他所様のご家庭のことを悪く言うは、どうかと思うのだけれど
M坊には、かなり遊び人で、ちょっと人でなしの兄ちゃんがいたりする。
頼りにならないどころか、トラブルメーカーだったりする訳で……
これから先、M坊はお母様を抱えて苦労するのだろうなぁ
……とか余計な事を思ったりすると、どうしても、やり切れない。

もちん、M坊だって、一人前の人間なので大丈夫だと思っている。
思ってるんだけど、信じてるんだけど、お姉ちゃんは心配なのだ。
今は哀しいだろうけど、これからはもっと大変だ。
M坊、頑張れ。大変だろうけど頑張れよ。
↑ここに書いてみたところでM坊は読んでいないんだけれど。

………閑話休題。

今日は愚弟の検査結果が出たのである。
嬉しいことに、予想を上回る好結果だったようだ。
2週間後に神経の自家移植の手術を受けることになった。
しばらくは手術の日々になりそうだ。
何度かに分けての手術になるのだとか。
愚弟と同じような怪我を追ったレーサーは17回ほど手術したのだとか。
それにしても、治っていくと分かっている手術というのは
大変ながらも、ありがたいし、正直言って、嬉しい。

愚弟は手術日まで、一時帰宅。
M坊のご尊父のお通夜に参列できた。
愚弟の顔を見て、M坊、大泣き。
男だって、泣く時は、泣けばいいのだ。うん。

お姉ちゃん、胸一杯の夜だった。
愚弟も、M坊も頑張って欲しいと思う。
良い事とか、そうでない事とか、色々あると思うけど
自分が良いと思う方向に進んでいって欲しいと思う。

今日の日記は、神妙に
M坊のご尊父のご冥福を祈りつつ、おしまい。


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