今日(日記日付的には昨日)散髪へ行った。
美容院は私の天敵と言っても過言ではない場所なので
そいつは、もぅ一大決心だった。
そうだ。いっそ髪を伸ばしてストレートパーマでも当てて
美容院へ行く回数を減らすようにしたらいいんだ!
我ながらナイス・アイデアだと思った。
で。
美容院へ出掛けた。
予約はしていなかったがスムーズに入れてラッキーだった。
「髪を伸ばしたい」という意向を伝えてストレートパーマをしてもらう。
手持ち無沙汰なパーマの待ち時間は
例によって例のごとく、女性週刊誌をボーッと観ていた。
そう言えば『悪女聖書』って物心付く頃から連載していたなぁ…と思ったりした。
……って言うか女性週刊誌の『悪女聖書』を読みふける幼児だったのか。私は?
ほとんど刷り込みのように「悪女」と言えば「業子」という名を連想する私。
海外の悪女といえばエリザベート・バートリ夫人かも。
同志はいるのだろうか?
ストレートパーマが終わったところで、カットに突入。
「伸ばしたいので揃える程度にしてください」
「OK! 長さはそのままで、裾を少し軽くする程度にしととくよ」
だが美容師さんの「少し」は、ちっとも「少し」ではなかった。
大胆に、豪快に、ザバザバとシャギーされてしまった。
たしかに「長さ」はキープされていたのだけれど……
ちょっと今風の「短いんだか長いんだか、よく分からない髪形」に仕上がる。
美容師さんは自分の仕上げに大満足したようだった。
「どう? 軽くなったし、いい感じでしょ」
「はい。すっご〜く、スッキリしました♪」
またしても私は心にもないことを言ってしまった。
激しく後悔したのは言うまでもない。
ひとたび豪快にシャギーされてしまったが最後
もはや髪が伸びてバランスが崩れると
素人では、どうにも手が出せないのだ。
私は「嫌でもマメに美容院へ通わねばならない髪型」になってしまったのだ。
気が強く、喧嘩も強く、押しも強い……はずの私なのだが
どうしても、どうしても美容師さんは苦手でいけない。
美容師さんが仕事を終えた後の満足げな笑みを見ると
「私の思っていたのとは、ちょっと違うんだなぁ」
なんて言えなくなってしまうのだ……ちくしょう。
仕方がないので、これからは業子さんの活躍でも追いかけてみようと思う。
『悪女聖書』って書店で単行本を見たことがないけれど
案外、大きな存在なんぢゃなかろうか……そんな事を思った。