金色の夢を、ずっと見てる

2011年03月05日(土) 金沢旅行・最終日

金沢最終日。

この日は、着物と帯揚げは昨日と同じで初日の帯(黒地に猫柄)。帯締めは、私が密かに『桜餅』と呼んでいる、ちょっとグレーがかった淡いピンクに抹茶色で模様が織り込まれてるもの。色のイメージが桜餅なの(笑)同じ着物でも、帯が白っぽいのと黒っぽいのではだいぶ印象が変わる気がします。



昨夜入り損ねたので、朝からお風呂。さっぱりしてから朝食に行きました。ビュッフェのメニューは……和食メニューの副菜は昨日と違うのが結構あったんですが、洋食メニューのおかずは昨日とほぼ同じなのがちょっと惜しかった。でもやはりおいしかったので、長距離の移動に備えてエネルギー補給だ!とがっつり頂く。旅先の朝ご飯ってつい食べ過ぎるよね〜。

チェックアウトし、タクシーを呼んでもらって金沢駅へ。運転手さんが初日に来たのと違う道を行くので『あれ?』と思いましたが、どうやらちょっとだけ近道だったみたいです。初日よりちょびっとタクシー代が安かった。しかも、行ってみたいと思いつつ時間が足りずに行けなかった『近江町市場』の近くを通ってくれたので、見るだけ見れました。



それにしても……いや、実は初日から気になってたんだけど、ホテルのフロントの人の服が何気にすごかったです(苦笑)ピンクに細かい模様が入った縮緬生地のブラウスなんだけど、すっごいフリルなの。『ピンクに花柄』というだけでも充分甘いのに、胸元にも襟にもフリルが!多分特産の加賀友禅を使った制服なんだろうけど、せめてフリルはどっちかにした方がいいんじゃないかと…(^^; ホテルの雰囲気にはなんとなく似合ってましたけどね(笑)




金沢駅では、それぞれお土産探しの旅。一応家族とか友達には昨日の観光中にちまちま買ってるんだけど、会社とか実家とかにはここで調達。

会社には、試食しておいしかった白エビせんべい。買ってから気付いたけど、お隣の富山のお菓子でした(笑)まぁいいや。細かい事は気にするな。あと女子で食べる用に、杏のシロップ煮が丸ごと1個入ってるという和菓子。両方の実家に、地物ののど黒とキンキの一夜干し(のど黒は次郎君にも購入)。中身は違うけどお菓子も1つずつ。本当は九谷焼のお皿とか次郎君に地酒とかもちょっと欲しかったんだけど、この時点で結構な荷物だったので断念しました。来る時にはかなりスペースに余裕があったはずのキャリーケース、昨日買ったお土産品を詰めただけで一杯になっちゃったんだもん。


車内で食べるお弁当も確保して、余った時間でコーヒー飲んでちょっと一息。お昼頃に出る特急サンダーバードで金沢に別れを告げました。楽しかったよ〜。




いや正直、もう1回行きたい(笑)だって、香林坊方面でもひがし茶屋街でも、行きたかったけど行けなかったっつー店が結構あるんですよ。21世紀美術館だって全部は見れてないし、あと上でもちょっと書いてるけど近江町市場にも行ってみたかったし、ひがし以外のにし茶屋街と主計町茶屋街にも、あと『水曜どうでしょう』で行ってた(はずの)武家屋敷にも行ってみたかった。名物・治部煮も結局食べそびれたし、nishi-kenさんお薦めの『宇宙軒』の豚バラ定食も食べてみたかった。



………はい、そういえばコレ、一緒に行ったみなとにも言ってなかったような気がするけど………どこか旅行しようかという話が出た時に真っ先に金沢が思い浮かんだ理由の1つは、『nishi-kenさんの地元だから』というのもあります……。ご、ごめんなさいミーハーで(><)

いや、それがなくても前々から行ってみたいと思ってた場所ではあるんですよ!でもなんせ遠いじゃないですか。えぇ、九州から(っつーか熊本から)だとかなり遠いです。
「遠いよな〜でも行ってみたいな〜でも遠いな〜」
という感じだったのが、nishi-kenさんのファンになってその地元という事で『行ってみたい』の方に大きく傾いてたタイミングで、みなとと旅行しない?という話になったんです。で、思わず
「あ、じゃぁ金沢行きたいな」
って言っちゃったの。

九州新幹線が開通したらもうちょっと時間も短縮できるし、何年か後でいいからまたいつか行きたいなぁ。




そしてこの2泊3日、着物で歩き回ってたんですが、思ったより疲れませんでした。まぁ正直なところ、やっぱり洋服より機動力は落ちるなって感じします。歩くのも、ジーンズみたいに大股でずんずんは行けないからどうしてもテンポ遅くなるし、お店で商品を見ようとして手を伸ばすと袖が物に当たりそうになって『あらあら』なんて事もあるし、椅子に座っても足を揃えてないとみっともないし、階段の昇り降りとか特に、極力足が見えないようにしよう…と思うとどうしても動きが制限される。そして気を付けないと裾を踏みそうになるし(苦笑)

でも逆に、狭い歩幅でゆっくり歩いて、手を伸ばす時は自然に袂を抑えて、座ったら足を揃えて、階段を昇り降りする時も裾を気にして……その制限される感じが、所作を美しく見せるって面もあるんだろうなぁ。


防寒対策に関してはほぼ問題なかったかと。五分袖のババシャツを着て(笑)、足には七分丈のレギンスにネル生地の足袋。袖口と襟もとから風が入るのが寒いので、肘までのロング手袋とちょいっと巻けるマフラーがあれば大丈夫。むしろ、ババシャツ・襦袢・長着と3枚着て更に帯を巻いてた体幹部は、軽く汗をかいたぐらい。羽織も着てたしね。

ちなみにババシャツが五分袖なのは、七分袖とか着て袖口から見えちゃうとみっともないからです(苦笑)レギンスは普通に歩いてる時はいいけど、階段では見えそうで気になったなぁ。でもひざ丈とかにしちゃうとだいぶ寒そうだしなぁ。爪先が足袋の形になってる肌色ストッキングとかあったら売れるかも(笑)タビックス(足袋型の靴下)があるぐらいなんだから、足袋ストッキングがあっても良くない?


そして金沢と熊本の最大の違いは、やっぱり着物の人を見慣れてる点だと思う。加賀友禅の町でもあるし、石川って、お茶とかお花とかの習い事をやってる人の数が人口比で全国1位なんだそうです。そのせいか、着物の人を見ても全然気にしないのね。熊本だとすれ違う時にチラ見されるなんてしょっちゅうだし、例えばお店の人に話しかけられると
「わ〜着物いいですね〜」
の後にかなりの確率で
「今日、何かあったんですか?」
って聞かれるんだけど、金沢ではコレ1度も聞かれませんでした。何か言われるとしても
「お着物は意外と温かいですよね〜」
とか
「あ、その帯、サクランボの柄なんですね!かわいいですね〜」
とか。お店の人の話だと、さすがに日常的に着てる人ってのはなかなかいないそうなんだけど、だからって着物を着てる事が全然特別じゃないんだよね。


私は、着物でそういう風に
「今日、何かあったんですか?」
と珍しがられるのも
「いいえ〜、好きで着てるだけなんですよ〜」
と別に苦にならずに対応できるタチなので平気だけど、その珍獣扱い(苦笑)が煩わしくて着るのをためらってしまうという話はよく聞くので、その点も金沢っていいなぁと思いました。



あ、『お店の人』で思い出したんだけど、金沢では不思議なタイミングで
「ようこそ〜」
と言われました。普通はこれって最初だよね?例えばお店に入ってきた時とか(まぁそれでも日常的に使う言葉じゃないけど)。でも金沢では、お会計を済ませたあたりで言われたんです。
「○○○円になりますー」
(お金を払う)
「はい、ありがとうございました。ようこそー」

え?そこで?っていうタイミングで言われて、最初はビックリしました。あれって『どうもー』とか『またどうぞー』みたいなニュアンスで使われてるんでしょうか。どこかの県では電話に出た時に
「はい、●●でしたー」
といきなり過去形で始まるってのを本とかテレビで見た事あるけど、金沢の『ようこそー』もそんな感じで、その地方独特の使い方なんでしょうかね。不思議だったなぁ。



街並みもきれいで、食べ物もおいしくて、見どころもたくさん。金沢、いい所でした。本当に楽しい旅行でしたよ。一緒に行ったのがみなとだったのも良かったんだろうな。私が行きたい所に結構付き合わせちゃって申し訳なかったけど(^^; ありがとう!今度は数年後に長野に行こうね〜。


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咲良 [MAIL]

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