今年のお盆は、ちょうど14・15日が土日。うちの会社はお盆休みってのはないんですが、夏季休暇が取れて、やはりお盆の前後に休む人が多いんですね。まぁせっかくなので13日か16日に休みを取ろうかな〜なんて思ってたら、県外在住のリナがお盆で里帰りしてくると。久々に会おうぜ!と16日にランチの約束を取り付け、12日(木曜日)に所長に休暇の申請をしました。
「所長、16日の月曜日、お休み頂いてもいいですか?」 すると 「月曜だけでいいの?」 と予想外の返事が。
「まだ夏季休暇残ってるよね?」 「あ、はい。あと2日あります」 「特に何かこの日に休もうって予定が決まってるわけじゃないんなら、この機会にまとめて使ったら?どうせお盆の時期は世間も休みだから、会社出てきても電話も少なくてヒマだよ?明日(金曜)も休んでいいんじゃない?」
そ、そうですか…?
いや正直、それもちょっと考えたんですよ。でも先月、自分の用事とユウの発熱で結果的にほぼ1週間休んじゃったので、いくら夏季休暇が余ってるとはいえ今月も連休をもらうのは図々しいかなーと思って遠慮したんです(苦笑)夏季休暇は9月までに取得すればいいから、9月に最後の1日を使おうかなーと。
でもまぁせっかくそう言ってくれたので、お言葉に甘えて休みを頂く事にしました。わー4連休だ。
そんなわけで急に休みになった今日、せっかくなので『借りぐらしのアリエッティ』を見に行きました。
あ、ちなみにユウは保育園。今月初めにお盆の時期の登園予定を聞かれた段階では、次郎君が13日は休めそう…と言ってたのでユウも休む予定だったんですが、今週になって 「ごめん、やっぱ13日仕事になった」 と言われ、私も普通に出勤の予定だったので 「すみません、やっぱり13日も来ます」 って変更したの。そしたらその翌日に急遽私が休める事になっちゃって…やっぱりユウも休むか?とも思ったんですが、休む、来る、やっぱり休むところころ変更するのもなんだかなと思ったので、もうそのまま登園で。
ユウを保育園に送って、そのまま近くのシネコンへ。ついたらちょうど開館の時間だったんですが、親子連れとか子供(小学生ぐらい)のグループがやたら多くて一瞬ビビりました。あ〜そうか、夏休みでお盆休みだもんな。まさかこれ全部アリエッティじゃないだろうけど…あ、ポケモンとかやってるんだっけ。とりあえずチケットを買って、ちょっとメールなどしてヒマをつぶし、5分前に中に入りました。以下、ちょっとネタばれの感想を書くのでしばし反転。
えーとまず、キャスティングは意外と気になりませんでした。ここ数年のジブリ作品はやたら芸能人の起用が多くて 「海外作品なら話題作りのために芸能人を使うのも判るけど、なんでジブリもやるかなぁ。ジブリの新作ならそれだけで充分話題になるんだから、声はプロの声優さんに任せればいいのに」 といっつも思ってるんですね。で、今回に至っては、そう多くない(ていうかむしろ少ない)登場人物のすべての声が芸能人!正直、それだけでもう見に行くのをやめようかと思うほどゲンナリしたんですが、やはり一応見てみたい。
ところが、これが思ったほど気にならなかった。まず主人公(アリエッティ)の志田未来ちゃんは、さすがの演技力でほとんど違和感なし。知らずに見てたら彼女の顔はまったく浮かばなかったと思います。
アリエッティの両親は、母親の大竹しのぶさんは最初ちょっとどうしても顔が浮かんじゃうんだけど、これまた意外なほどうまいの。父親役の三浦友和さんも、最初はちょっとぎこちないっていうかやや棒読みな感じがするんですが、すぐ気にならなくなりました。
もう1人の主人公(なのか?)の少年は神木隆之介くんなんですが、これは声とキャラがうまくはまってたのかな。特に違和感なし。少年の大叔母であるらしい奥さまの声が竹下景子さんなんですが、この人に至っては公式サイトでキャスティングを見るまで忘れてました。それぐらい自然だった。
唯一気になったのが、ストーリー上も重要な動きをするお手伝いのハルさん。樹木希林さんなんだけど、樹木さんのキャラが強すぎて、いつまで経っても樹木さんがしゃべってるようにしか聞こえない!(苦笑)そのうちなんか顔も似てるような気がしてきちゃって、最後にはもうハルさんは完全に樹木希林さんに見えてました。
このハルさん、公式サイトに寄ると『好奇心旺盛な憎めない人』という設定のようなんですが、いや〜私は結構本気で憎らしかったよ?(苦笑)
アリエッティ(小人)の存在を割と素直に受け止め、結果的には裏目に出るんだけど小人達の暮らしを応援しようとする少年とは対照的に、小人を捕まえようといろいろ小細工をするんですよ。少年の行動から床下の小人達の住居を見つけ出し、母親を捕まえて瓶に閉じ込めるんだよ?ご丁寧にラップには空気穴まで開けて。そのうえでネズミ駆除業者を呼んで 「捕まえてほしいものがいるの。でも殺しちゃダメよ」 とニヤリ。しかもそれを邪魔されないように、少年の部屋に外からカギまでかけるんだから。
ていうか、そもそもハルさんは小人を捕まえてどうしたかったのかと。見世物にしたかったのか、ただ単に 「この家には小人がいるらしいのよ」 と無邪気に笑う奥さまに見せてやりたかっただけなのか。どっちにしても、捕まえるために業者なんか呼んだら捕獲した時点で他人にも目撃されるんだぞ?それはいいのか?
家主である『奥さま』の外出中にネズミ駆除業者を呼んだり、敷地の入り口に道を塞ぐように車を停めたり、なんかお手伝いさんにしては図々しいというか態度がでかいというか。
正直ねぇ、かなり突っ込み所満載だったんだよね。まず不思議だったのは、少年が小人達の家の場所をものすごくピンポイントで見つけた事。納戸の床板を上げたらその下に小人の住居の台所部分があって、そのキッチンをドールハウスのキッチンと取り替えてくれるシーン。なんでそこ開けたら住居があるってわかったの?てかそもそも、その床板は何のために開くようになってるの?まるで床下収納があるかのような開け口だったけど、開けたら普通に床下だし。
アリエッティの身体能力の高さにもビックリ。壁を覆うツタをたどって2階の窓まで登って行くんだけど、身長10cmの小人が2階までの高さを登るって結構すごくない?私達のサイズ感で考えると、ビル10階分とかの高さ(それ以上か?)をよじ登る事になると思うんだけど……。
アリエッティが初めての『借り』で拾ったまち針を護身用に持ち歩くんだけど、普通にワンピースに刺してたのにも驚いた。ワンピに穴開きますよ?あと、身長10cmの人が髪留めに使うには普通の洗濯バサミは大き過ぎると思う。最後にお別れする少年に記念としてその洗濯バサミをあげるんだけど、少年の手にのったそれはおもちゃのようなサイズでした。あの洗濯バサミ、なんなの?
途中で出てきた小人の少年。同じ種属らしいけど、その割に生活レベルに極端に差があるように見えたんだけど、なんでだろう。通信手段を持たないようだったので、離れて暮らしてれば生活様式に多少の差は出て来ると思います。でもそれにしたって、同じ『現代の日本』で生活に必要な物を入手しながら暮らしてる割には、少年のスタイルは原始的過ぎた。同じ日本でも、現代と狩猟時代ぐらいの差を感じたんだけど…少年が完全に1人で生きてるのならまだしも、話の様子では他にも仲間と暮らしてるみたいだったし。それならもうちょっと現代に近い文化を持って生きててもよくないか?
お父さん達は、自分達(親)が死んだ後の事は考えてなかったのかな。仲間の少年に会った時にお母さんが 「他にも仲間がいたのね!」 と喜んでたんだけど、て事はもう他には仲間は生きてないと思ってたの?だとしたら、いずれ自分達が死ねば娘(アリエッティ)が1人になる…とか、そういう事は考えなかったのかなぁ。考えたから、1人でも生きていけるように『借り』を教えておこうという事だったのか?
あと、これ言っちゃうとそもそもの大前提をぶち壊す事になるんだけど…『必要な物を人間達から借りながら生活してる』って言うけど、どう見ても『借りてる』んじゃなくて『もらってる』よね?(苦笑)角砂糖1個とかティッシュ1枚とかだからわざわざ返せって言うほどのもんじゃないけど、でも『借りる』って言うなら『返す』のが前提でしょ?返せないじゃん。
………とまぁあーだこーだ書き連ねましたが、いや基本的にはおもしろかったですよ。少女らしいまっすぐさのアリエッティは微笑ましいし、頼りになるお父さんはかっこいいし、描かれる自然や風景の美しさはさすがジブリ。音楽もいつもながらステキでした。欲を言えば、アリエッティと少年の交流はもう少し時間をかけてくれても良かったかな〜という気もしました。
ここ数年のジブリ作品の中では久々に判りやすいストーリーでしたが、点数をつけるなら75点ってとこかな。なんか、深く考えずに見たらいいのかもしれないけど、え?と突っ込みたくなる所が多すぎて、見終わった後になんとなく消化不良な感じになっちゃいました。終わり方も 「…あ、ここで終わっちゃうのか」 って感じだったし。物語としてはまだ序章では?て所で終わっちゃうんだよね。
見終わったら、そのまま隣接するショッピングモールの中の呉服屋さんへ。ちょっと前に単の着物の仕立てを頼んでたんですが、できたと連絡をもらってたので取りに行きました。キレイな青リンゴ色の反物で初の単衣仕立て。すっごく楽しみにしてたのでさっそく合わせてみました。ん〜いい感じ♪
ちょっと他の洋服も見たいので、帰りに取りに寄ります〜とお願いして店内をうろちょろ。今さらながらデニムのクロップドパンツが欲しかったんですが、ちょうど『これ!』という物に出会えず。レギンスみたいにあんまりぴったりしてない方が良くて、股上がそこそこ深め(最近気付いたんだけど、ローライズとまではいかずとも股上の浅いジーンズを履くと腰が痛くなる)で、ダメージ加工とかしてないインディゴブルーのクロップドパンツ。これがなかなか見つからない。
諦めて着物を取りに行ったら 「畳んでて気付いたんだけど…ここ、気にならないですか?」 と着物のある個所を示されました。そこはちょうど背中の真ん中あたりで、実際に着たら帯で隠れちゃって見えない所なんですが、確かにちょっと縫い目が引き攣れたようになってる。店員さんとも相談して、ちょっとやり直してもらう事にしました。見えない場所だし気にならない人はならないんだろうけど、気付いちゃったら気になるじゃん。
単の時期(9月)に間に合うようにと仕立ててもらったのに、結局やり直しで。でも今月中には仕上げてもらうから!と店員さんが言ってくれました。まぁどうせ9月になったからってすぐに単を着るとは限らないし、急がなくていいすよ〜。
というわけでユニクロに寄ってみましたが、ここでも希望通りのパンツは見つからず。ブラトップを色違いで2枚買って帰りました。最近買った服で 「インナーがないと着れないじゃん」 てのがいくつかあったんですよ。ブラしてキャミ着てカットソー…だと暑いので、ブラトップほしいなーと思ってて。
夜は、次郎君も含めて私の友人達と集まる。福岡在住のカツミが夫婦で帰省してるので、ミヅキ一家とマキといういつものメンバーで集まりました。マキの旦那さんは、残念ながらいつものように仕事で不参加。ミヅキのとこは、ちょうど今日はミヅキの実家に弟さん夫婦も帰ってきてたそうで、そこの子供達もいるから遊ばせとけ!と3兄弟のうちのうえ2人は置いて来てました。3男のカズはまだ1歳半ぐらいで、やや人見知り。後半ぐらいからは、うちのユウとマキんとこのリリちゃん(もうすぐ2歳)と楽しそうに遊んでましたよ。
旦那同士(うちの次郎君・カツミんとこのキュウさん・ミヅキんとこのショウさん)はもう何度もこうやって会ってるせいかすっかり仲良し。気付いたら男3人だけで何やら楽しそうに盛り上がってるし。マキんとこのイクオさんも仲良くなってくれるといいね〜なんて話してたんですが、どうやらその機会もないままに、来年度から海外赴任が決まったそうです(--; 出張ぐらいなら1人で行ってもらうけど、1〜2年の渡米となるとそうもいかず。 「今そんな長期間離れたら、リリは間違いなくパパの顔を忘れるだろうね(笑)」 という事で、マキとリリちゃんも一緒に行く事にしたんだって。それはぜひとも出発前にイクオさんも来てもらってまた集まろう!という事になりました。
10時を回った辺りでさすがにリリちゃんとカズが眠そうになってきたので、お開きに。本当はそんな時間まで付き合わせるべきじゃないんだろうけど、年に数回の事だからいいよね?(^^;
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