金色の夢を、ずっと見てる

2010年02月28日(日) 着物三昧な週末。

…と言っても、着てたわけではなくて買い物の方なんですが。


まず2月26日(金)

有給をとって、午前中は美容室へ。根元がだいぶ黒くなってきちゃったのでカラーリングして、毛先の痛んでる所をちょっとだけ切ってもらいました。


髪が終わったら、午後からは某呉服店へ。年度末の決算でセールをやるよという案内が来てたので、覗きに行きました。ポリエステルの洗える着物が半額になると書いてあったので、何かいいものないかな〜と思って行ったのですが…結果、ちょっと買い物してしまいました。

いや実はね、ちょっと前から長羽織がほしいな〜と思ってたんです。でも着物ほどじゃないにしろ安いものじゃないし(ていうか、下手すると着物より高くなる可能性もあるよ)、どうせなら気に入った生地で作りたい。もちろん既成品でも気に入ればいいんだけど、今までにいくつかのお店で見た限りでは、そこまで欲しいと思うものがなかったんだよね。

今回の決算セールで、全部の商品とはいかないけど着物も羽織も半額になるのがあるよとDMに書いてあったんで、まぁ気に入るものがあればいいな〜…ぐらいの感じで見に行ったわけです。





そしたら。





あったんですよ、好みにストライクな反物が!!



しかも、通常なら反物だけでそのお値段(=裏地と仕立て代は別途かかる)なのに、今回はセール中のみ『半額になったうえに裏地と仕立て代も込みになる!』という好条件。つまり、反物が10万円だとしたら、いつもなら裏地と仕立て代で5万プラスで15万かかりますよっていう品物が、半額の5万になったうえに裏地代と仕立て代も込みで5万ちょうどでいいですよ、って事。そりゃ買いでしょう!


それでもちょっといいお値段しましたが、洋服でいえばコートみたいなもの。しかも羽織は洋服のコートと違って、室内でも脱がなくていいものなんです。あ、だからコートっていうよりジャケットかな。洋服のコートやジャケットだと、どんなにいいものでもやっぱり多少は細部のデザインやラインに流行り廃りがあるから、一生ものにはならないじゃないですか。その点、着物は柄はともかく形そのものに流行りなどの変化はないし、毎日着物生活でもしない限りは出番もそう多くないから、保管さえきちんとしておけば本当に長く長く着られるのです。それを思えば、高すぎる事もないかな、と。

何より、柄が本当に好みだったの。長く着るであろう事、そして安くはない事を考えると『これでいっか〜』程度の気に入り方では決めたくない!と待っていた私にとっては、やっと訪れた出会い!しかも半額!これはもう買うしかない。しかも、ちょっと迷っていたら店長さんが、私が買うつもりで取ってた半幅帯(これはポリのセール品なので5,900円)をオマケでくれるって言うし。


まぁオマケだけが決め手ではないですが(笑)買ってしまいました。安くはなかったけどローンを組むほど高くもなかったので、その場で店内のATMに行っておろしてきてお支払い。仕立て上がる頃には羽織を着る時期も終わりがけになってるけど、まぁいいや。楽しみだ♪






2月27日(土)

朝からユウを保育園にお願いしたらちょっと病院へ。終わったら、車を車検に出しに行った母を迎えに行って、そのままお買い物。母が仕事で着るためのシャツブラウスを何枚か買いたくて、ショッピングモールの中にあるシャツ専門店に付き合って、と誘われてたのです。

モールについたら最初にその専門店へ。ごくごくシンプルなものから、襟や前合わせの部分にフリルがついたものやらちょっとラメが織り込んであってキラキラしたものやら、一口にシャツブラウスと言ってもバリエーション豊か。いくつか選んで試着もして、2枚お買い上げ。


その後、モール内のレストラン街で中華のランチを食べて(おいしかった!)さらにうろうろ。母がさらにカットソーやらスプリングコートやらを買い、私もワンピースを1枚購入。そのお店で、母が
「これ、あんた好きそうじゃない?」
とキレイな青の薄手のニットを勧めてきました。あー確かに好みだな。んじゃちょっと試着してみよう…と更衣室へ。着てみて
「うん、いい感じだな〜」
とか言ってたら、母が
「あら、着てみたらもっといいわね…それ、お母さんも気になるわ」
と言うのでじゃぁ着てみる?と交代。やがて、それを着て母が試着室から出てきたんですが……うっ。




シルエットが全然違う。





私と母とじゃ、背中とか二の腕とかの『中身が詰まってる感』が全然違う。明らかに母の方がきれいに着こなしてる。


結局、母がそれを買いました……50代に負けた……_| ̄|○




その後、まだちょっと時間があったので、前にも母と行った着物屋さんに付き合ってもらいました。ここは近いうちに店内を改装するそうで、その前に商品全部を大バーゲンするよ〜とDMが来てたのです。ここでは、ポリの半幅帯と同じくポリの長襦袢、かわいい足袋を購入。

襦袢は、二部式じゃなくて普通の長襦袢が欲しかったんだよね。前に別のお店で聞いたら
「ちゃんとした正絹の襦袢はその人に合わせて誂えるけど、人によってちょうどいい着丈が違うから、こういう普段着用みたいなポリの物は丈が調節しやすいように二部式になってるのが多いのよ」
って言われたんですね。なるほどなとは思ったんだけど、着付けを習ったのがちゃんとした長襦袢でだったんで、二部式の襦袢がどうにもうまく着れなくて。結局、二部式の襦袢を自分にちょうどいい丈に合わせて縫い繋いじゃったの(笑)

そしたらここで普通の長襦袢をみつけちゃった。丈が合わなかったら自分で裾を上げるなり下ろすなり調整するといいよという事だったので、買ってみました。そんなに頻繁に着るわけでもないのに襦袢2枚もいるか?ともちょっと思いましたが、だって2,100円だったし。

夜は、次郎君が飲み会だったのでユウともども実家でご飯。





2月28日(日)

そして今日もまた別の呉服屋さんへ。去年の暮れに洗いに出した訪問着が出来上がって返ってきましたよ〜と連絡が来たので、引き取りに行ってきました。クリーニング屋さんじゃなくて、買ったお店に出してたのです。

着物を出してきてくれるのを待ちながらなんとなく商品を見てたら、ビーズととんぼ玉のかわいい羽織紐が1,500円だったので思わず手に取る。ついこないだ羽織を注文したばっかりなので、つい目についちゃって。生地の模様と似た色の素材でとてもかわいかったのでついでに買う事にしました。あと、水色の生地にシャボン玉のような模様が織り込まれた半襟(1,000円)もついでに。


ところが、店員さんと話してたら、ちょうど店の裏手にある建物で何やら展示会をやってるとの事…あ、そういえば社長の還暦祝いで展示会やるよって案内のDM来てたな。うっかり見ちゃって欲しくなっても困るから今回は行くのやめよう…と思ってたのに、よりによって偶然その日に来ちゃうとは(苦笑)



私はもともと知り合いだった人に着付けを習ったんだけど、その人がこの社長と前から仲良しだった事もあって、社長さんには
「おー!ユミちゃんの友達なのか!」
とかわいがってもらってるんだよね。前にここで着物を買った時も
「ユミちゃんの友達だから、僕のお客様って事で」
とずいぶんまけてもらったりもしたし。偶然とはいえイベントの日にお店に来ちゃったんだし、一言ぐらい還暦のお祝いでも言っておこうかな…と展示会の方に顔を出す事にしました。でも今日は何も買わないつもりで。


展示会にはデザイナーさんや染色家の人も何人か来てたんですが、そのうちの1人の方が選んでくれた小紋がすっごくステキでした。クリーム色の生地にちょっとくすんだような大人っぽいピンクで花が描かれた反物。自分ならまず選ばない色柄なんだけど、私の好みとかまったく知らないそのデザイナーさんが先入観なしで
「これ、似合いそう」
と選んでくれたんですね。で、やっぱりプロの選択。自分で言うのもナンだけど本当に似合ってたの(笑)


とってもよかったんだけど、お値段もそれに比例して良すぎるぐらい良かったので…残念ながらごめんなさい。その後、別のコーナーで見てて、何気なく聞いたんです。

「猫のモチーフの帯ってないですか?」

これ、本当に欲しくて探してたってのもあるんですが、1つには断る口実でもあったんですよね。具体的に希望を言ってみて、なかったらなかったで
「欲しかったものがなかったんで〜」
って帰れるし、もしあっても好みじゃなければそれで断れる。好みの物があったとしても値段の折り合いがつかない…って言えるし。(そしたら運が良ければまけてくれるかも、という期待もちょっとあったけど・笑)


ところが、私がそれを言ったら、近くにいた店員さん(上述のユミさんと一緒に着付けを教えてくれたベテランさん)が
「あ、あるわよ」
と言ったからビックリ。え?あるの?


出してくれたのは名古屋帯。黒地で、結んだ時に前に来る部分とお太鼓の部分に猫柄の生地がパッチワークみたいに合わせてあるの。しまった、本当にあるとは思わなかった(笑)しかもかわいい!お値段は……社長の還暦祝いのイベントだけあって60%引き。まずい、手が出せる値段だ。『商品がある・しかも好み・値段的にもいける』という、予想してた中でもっともまずいパターンになってしまった(苦笑)



合わせて着せてくれた水色ベースの小紋もとても良くて、社長も
「仕立て代と消費税も込みで10万でいいよ」
って言ってくれたんだけど、こちらも残念ながらごめんなさい。着物業界において『正絹の小紋が仕立て代込みで10万』ってのがなかなかお得なのはわかるんだけど(普通は仕立て代だけで安くても2万以上、機械を使わずにやってもらうと5万以上します)、小紋ってあくまでも普段着なんですよ。

細かく言うと、柄次第ではもうちょっと改まった席に着て行けるものもあるんだけど、基本的には普段着。洋服で、シルク100%の10万の普段着なんてないでしょ?しかも私はまだまだ普段着に着る機会はそう多くないし、今はむしろ、汚しても大丈夫なポリの小紋とかで『正装ではなく気軽に着物を着る』事に慣れたい時期。今の私には正絹の小紋は分不相応です。お茶でも習ってれば、そういうのを着る機会も多いんだろうけどね。



猫の名古屋帯は本当に気に入ってしまったので、これも縁だと思って買う事にしました。ちょっと折りじわがついてるからプレスしてもらってくるね、と持って行かれて、待ってる間に先ほどのデザイナーさんが
「残念だなぁ、さっきの小紋、本当に似合ってたからぜひあなたに着てもらいたかったんだけど」
うっ…ごめんなさい。いや、私も本当に気に入ったんだけど、さすがに手が出せないお値段で……とかなんとか言ってたら、冗談で
「5万だったら買う?」
と言われて
「買いますね」
と思わず即答(笑)『普段着に5万』でも充分高いんだけど、そのぐらいなら出してもいいってぐらいには気に入ってたんですよ、本当に。


そしたら、問屋さんと2人して
「じゃぁこの値段だったらどう?」
ととんでもない数字を示されました。もちろん5万までは下がらなかったけど(笑)もとのお値段からしたら半額以下。え?それで儲け出るの?と逆に聞きたくなってしまったぐらい。

いや〜正直言うとちょっと悩んじゃったんですが、やはりここはお断りしました。昨日長羽織買っちゃったし。(でもそれ買ってなかったら買ったかもしれない。それぐらい気に入ってたんです)
「グリーンジャンボが当たったら定価で買いに来ます」
という事で(笑)



意図したわけではないんだけど、やたら着物関係の買い物ばっかりの3日間になってしまいました。でも、長羽織以外は普通の洋服買うのと変わらない価格帯だったしな。


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咲良 [MAIL]

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