2009年08月10日(月) |
治療記録(4)/着物をもらっちゃった。 |
今日も仕事帰りに産婦人科。
……この書き出し、早くも自分で飽きてきた(苦笑)
なんと、超音波検査にて、前回16mmだった卵巣が13mmに縮小してるという結果が。先生いわく 「前回は注射(排卵誘発剤)もしてる事だし、理由もなく縮小するとは考えられない。尿検査でも陰性だし基礎体温の変化にも現れてないけど、排卵した可能性はあるので、今日にでも旦那さんとコンタクトとってみてください」
『コンタクトをとる』という表現が密かにツボりました(^^; 要は『今夜Hしてね』って意味なんだろうけど、いろいろ試行錯誤した末の表現なんだろうなぁ(笑)
今まで聞いた事があるのは、オーソドックスなとこでは 「今日、夫婦生活を持ってください」 とか、ストレートに 「今日、頑張ってください」 と言われたって人もいた。あとは 「今日、挑戦してください」 とか。先生も表現に気を遣うとこだろうな。
そんなわけで帰宅して夕飯を作ってたら、ほどなく次郎君も帰ってきました。 「病院、どうだった?」 と聞かれたので 「ん〜……なんか、今日一応チャンスらしいですよ」 と言ってみました。
いや、私も気を遣うわけですよ。だって病院から『今日Hしてね』って指示されてするなんて、なんか微妙な気持ちじゃないですか?実際、不妊治療について書かれたいろんな人の話を読んでると、その辺は必ずと言っていいほど出てくるんです。 『日にち(時には時間まで)指示されてSEXするなんて、まさしく子作りのためだけって感じで事務的で萎える』 とか、治療が進んで深刻になってくると特に 『排卵日以外のSEXは無駄、みたいな感覚になってきてしまって、夫婦間の空気がギスギスしてきてしまった』 とか。
元々は積極的に2人目3人目を欲しがってたのは次郎君なんだけど(今では、私も同じぐらい望んでますけどね)、でも本当に文字通り『子作りのためのSEX』を義務的にしなきゃ!となったらどんな反応をするかな〜とちょっと不安もあったわけです。
なのに。
私が 「今日、チャンスらしいです」 と答えると、彼は 「今日!?」 と驚き 「え〜、じゃぁ……どうする?ご飯の前にする?」 と言ったもんだから私の方がビックリ(笑)なんでご飯の前!?
「え、だって俺、ご飯の前に必ず呑んじゃうから」 って、それはいつもの事なんだけど。ていうか、普段も晩酌してご飯食べた後にしたりするじゃないですか(何を暴露しとるんじゃ)
まぁ要は、晩酌の後だと寝ちゃうかもしれないから先にやっとく?みたいなつもりだったらしいんですが、萎えるどころか予想外にノリノリな返答に逆に私の方が軽く引いてしまったぐらいで(苦笑)
とりあえず夕飯もまだできてない事だし、いいタイミングでユウが見てたアンパンマンも終わったからまずはお風呂に入ってくれ…という事でお風呂に行ってもらったんですが、なんか笑っちゃいましたね。心配しすぎたな。
しかしですよ。この後、困った事態になってしまいました。
夕飯を作ってたら、お義母さんから電話。
「あ、咲良ちゃん?悪いんだけど、今から行ってもいい?洗濯機が壊れちゃって、ちょっと貸して欲しいのよ」
よりによって今日ですか!?
思わず電話口で固まりましたが、さすがに 「今日は子作りのチャンスなので」 と断るわけにもいかず(笑) 「どうぞー」 と愛想よく言うしかありませんでした。……寝る前に頑張ろうかな(おい)
ほどなく、義両親と甥のコウジくんが到着。ユウはお風呂からあがったらじいちゃんとばあちゃんと大好きな従兄が来てたもんで大喜びしちゃって、結局夕飯もそこそこにずーっとコウジくんと遊んでましたよ。
ちなみに義母は、洗濯物以外にもある物を持ってきてました。その“ある物”とはズバリ、着物。
数日前、義母と電話で話した時に 「今度○○くん(次郎君の従兄。義母から見たら甥ですね)の結婚式で着物を着るんだけど、それが終わったらもう着物を着る機会もほとんどないだろうし、そしたら私が持ってる着物は全部咲良ちゃんにあげるわね」 と言われてたのです。
義母が着物をたくさん持ってるという話は聞いた事なかったのですが、『全部』という表現を使ったからには、結婚式で着る黒留袖1枚ってわけじゃないんだろう。どんなのがあるんだろう?とちょっと楽しみにしてたんですよね。それを持ってきてくれました。
まずは、これはまぁ予想通りの黒留袖が1枚。多少地味目な色合いと柄ではありますが、黒留袖を着る時ってそんなに華やかさを求める状況ではないからね。無闇に派手よりはいいかもしれない、という事で。これは、結婚式で着た後にクリーニングしてからくれるそうです。
そして、ウールの着物が2枚。これは普段着用というか、『サザエさん』のフネさんや伊佐坂先生の奥さんが着てそうな感じ(笑)色・柄ともに本当に地味なので、着付けの練習にでも使ってみようかしら。もっと年を取って、日常的に着物を着られるような余裕が出てきたら気軽に着てみたいですね。しかしウールって事はきちんと保管しておかないと虫がつくな。
そして、これが一番ビックリした。紬が2枚。しかもお義母さんが言うには、片方は大島紬らしいです。
こちらも色は地味目なんですが、どちらかというと『地味』というよりは『粋』。濃い目のベージュに渋い色で連なる輪のような模様が入ったものと、黒っぽい織り地に良く見たら暗い赤で花の模様が入ったもの。ちなみに後者が大島らしい。残念ながら、私は見ただけで真偽を判断できるほど着物に詳しくはないので、それが本当に大島紬なのかどうかはわからないのですが、でも私の少ない知識でも、その質感や見た感じからは『確かに紬っぽい』という印象でした。
紬の存在にビックリしすぎて、1人で大盛り上がりしてしまいました。だってさー、紬って結構いい値段しますよ。安いものなら20万円前後からあるんだけど、いい奴になると正絹の訪問着より高かったりするもん。今回頂いた物がどれぐらいの価値のものなのかはわからないけど、『安ければ20万ぐらい』でも人からもらうと考えたら充分高価ですよ。
しかも、紬って礼装にはならないんですよね。すごく良い物であれば、帯や小物を礼装品にして準礼装みたいな着こなし方もできるらしいですが、基本的に紬は普段着。結婚式や正式な場には着て行けないんです。そうなると、それこそフネさんのように日常的に着てる人ならともかく、イベント事の時ぐらいしか着物を着る機会のない私のような一般人にとっては、紬っていつ着ればいいのかわからないんです。つまり、買うなら完全に道楽品。だから憧れるしいつかは欲しいとも思うけど、買える事があってももっと年を取ってからだろうな〜…と思ってたもの。それが思いがけなく手に入ってしまった。これがはしゃがずにいられようか。
すごいすごいと一通り騒いだ後、ふと気になりました。これ、本当に私がもらっちゃっていいの?だって……
「あの、マミさんは着物って着ないんですか?」
次郎君には妹がいるんですよ。普通は、娘がいたらやっぱり嫁より娘にあげませんか、こういうのって。
ところが、そう聞いた私にお義母さんは 「あ〜いいのいいの。マミちゃんは全然こういうの興味ないから」 とアッサリ。そ、そうですか?そりゃーまぁいくら実の娘でも全然興味なくて特に喜びもしない人にあげるよりは、着物好きで大喜びする嫁にあげた方がいいのかもね。うんうん。
というわけで、遠慮なく頂く事にしました。しかしこりゃー近いうちに何かお礼しないとな。
義両親と甥が帰ったのは10時過ぎ。
……えぇ、まぁ予想はしてましたけど、子作りどころじゃなかったです(;;)でもなー、先生はあぁ言ったけど、正直なところ自分では『排卵してないんじゃないか』って気がするんだよね〜。
結婚前にも基礎体温をつけてた時期があるのですが、低温期と高温期がきれいに2層に分かれる月と、変化がぐちゃぐちゃで排卵日も高温期もまったくわからないって月が交互に出てきてたんです。だからその頃から密かに 「もしかして、片方の卵巣はちゃんと機能してないんじゃないか」 と思ってたんですよね。そっちの月に当たっちゃったんじゃないかしら。
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