2006年01月13日(金) |
マタニティクラス第1回目。 |
今日は、午後半休をもらって初めてのマタニティクラスに行ってきました。いわゆる『母親学級』という奴ですね。
会場に着いたら、先に来てた人は1人だけ。あれ、ちょっと早かったかな?参加者も意外と少ないのかもね・・・なんて思ってたんですが、時間が近づくにつれて続々と集まってくる妊婦さん。最終的には20人以上にはなってたんじゃないかしら。病院側にとっても普段よりちょっと多かったらしいです。
最初は、助産師さんによる栄養指導。ちょうど昼食直後の時間帯だったせいもあって最初の30分ぐらい強烈な眠気に襲われましたが(笑)おおむね興味深く聞けました。
それからここの病院で出産した人のビデオ。私が行ってる病院ではソフロロジー法という出産法をとってるんですが、簡単に言えば 「陣痛の合間にうまくリラックスできるように事前にイメージトレーニングをしておいて、できるだけ痛みをうまく逃しながらのお産を目指す」 という事みたいです。
実際、そのビデオで見たお産は、よくテレビやドラマで見るような『妊婦さんが絶叫して先生も助産師さんも妊婦さんを叱咤激励しながらの修羅場』みたいなものではなくて、本人が楽な姿勢で横たわり陣痛の合間には全身の力を抜いてゆったりしてる妊婦さんと、足元で実況中継さながらに妊婦さんに声をかけて励ます助産師さん、そしてなぜかヒマそうに後ろをうろうろしてる先生(笑)という風景でした。
ちょっと休憩を挟んで、今度は先生による母乳育児の重要性の話。これがおもしろかったの。
母乳は赤ちゃんにとってもっともバランスの取れた栄養食です、という話は聞いた事があったんですね。で、先生によると、 「確かに、最近の粉ミルクはたんぱく質・糖分・脂肪分などの栄養バランス的には非常に優れてます。でも、結局は原材料が牛乳なんですね。つまり、粉ミルクメインで育てるという事は、産まれてすぐから異種族のたんぱく質を摂取する事になるんです。大人でも、肉ばっかり毎日食べ続けたら胃がもたれたり荒れたりするでしょう?たんぱく質の分解のために、腎臓も酷使されて弱ります。産まれたばっかりの乳児の胃は大人の胃よりもずっと胃壁も薄いし胃酸も少ない。その胃に、異種たんぱく質ばかりを与えると、赤ちゃんも胃が荒れるんです。腎臓も、完成はしてるけどまだ稼動し始めたばっかりの状況でいきなりフル稼働です。大人以上に弱ります。その点、母乳の原材料はお母さんの血液ですから、お母さんが健康体であればそれだけで栄養バランスの優れた母乳が出てきます」 ・・・・なるほど。
「母乳だと胸を出さないといけないから、必ず授乳の時にはスキンシップが取れます。でも哺乳瓶での粉ミルクだと、服を脱がなくても与えられますね。つまり、お母さんと赤ちゃんが素肌を触れ合わせる時間が減ってしまう。それは、双方にとって勿体ないことです」 ふんふん。
「最初はそんなにたくさん母乳は出ません。でも赤ちゃんが母乳を吸おうとするその刺激によって、お母さんの脳に信号が送られ、徐々に母乳が出やすくなります。やがて、赤ちゃんが泣いて乳首を含ませるだけで反射的に母乳が出るようになって、そうするとその時同時にお母さんの脳内でお母さんをもリラックスさせる物質が出るようになります」 ほほぅ。
「その物質は、お母さんのストレスを和らげる効果があるんですよ。つまり、授乳のたびにお母さんのストレスの軽減・リラックス効果が得られるんです」 へぇ。
「粉ミルクを使ってる場合ですね、たとえば夜中に赤ちゃんが泣き出したとしましょう。お母さんも眠いのに頑張って起きます。あぁ哺乳瓶は消毒してあったっけ、お湯はポットで60度に保ってるから大丈夫、お湯で粉ミルクを溶いて、でもやっぱりちょっと熱いから水で人肌まで冷まして、よし大丈夫となったところでようやく赤ちゃんをよいしょと抱き上げて、哺乳瓶を咥えさせる。飲み終わったら赤ちゃんを寝かしつけて、使った哺乳瓶を洗って消毒液に漬けてやっとまた寝れる」 そうだねぇ。
「でも母乳だったら、自分も半分寝たままでペロッと服をめくっておっぱいをふくませてあげればいいんです。やがて飲みながら満足したら赤ちゃんは寝ますし、布団をちゃんとかけておけばお母さんもそのまま寝ちゃってもいい。こんなに簡単で済むのに、なんでわざわざ手間のかかる粉ミルクを使う必要があります?」 ・・・・・・確かに。
もちろん、中にはどうやっても母乳があまり出ない人というのもいるそうです。 「その場合は、粉ミルクを使うのは全然構いません。それを恥ずかしく思う必要もありません。出来ない事を代用してもらうのは当然のことですから。でも、せっかく母乳という赤ちゃんに一番いい食料が自然に出てくるのに、それを敢えて使わずに粉ミルクを使うのは、うちの病院では絶対に勧めません」 なるほどなぁ。
母乳の味って、お母さんが前日食べたものに結構左右されるらしいです。助産師さんいわく 「極端な例ですが、前日に激辛カレーを食べたお母さんの母乳はカレー風味になりますよ」 ・・・・・・・・・・・・マジ?(汗)だから出産前から食事内容には気を使いなさいって事らしいです。
そんな感じで、最初の助産師さんの話からトータルで3時間弱。なかなか濃い内容でした。このマタニティクラス、出産までに後2回あるそうです。楽しみですな。
あ、あと、妊婦はできるだけ横座りをするなと言われました。その座り方って、骨盤がゆがむんだって。骨盤がゆがんでると赤ちゃんが出てきにくくて出産に時間がかかるし、母体にも赤ちゃんにも負担が大きくなる。だからできるだけ座る時は胡坐をかくか、足を伸ばして座ってくださいって。胡坐をかくっていう体勢が骨盤を広げるのに一番有効らしいです。
でもこの胡坐って体勢、慣れてないとわりとすぐ疲れますね。家でも気をつけてみたんだけど、油断すると無意識に横座りに戻っちゃうの。難しいなぁ。
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