金色の夢を、ずっと見てる

2006年01月10日(火) 誕生日でした。

というわけで、さらっとタイトルが変わってます。

昨日1月9日、無事30代の幕開けを迎えました、咲良です。


と言っても、すんごい地味な誕生日でしたがね(苦笑)だって数日前からの風邪がまだまだ治ってなくて、のどは痛いし咳は出て辛いし外出できる状況でもないし、どうせいっちゅーねん!ていう状態ですよ。






しかも次郎君には忘れられてたし。





その前日の1月8日、次郎君は朝から出かけてました。所属する地元消防団の一員として出初式に参加してたのです。終わったらちょっと昼ご飯がてら飲んで、一旦帰ってきてから夕方から改めて新年会・・・というスケジュール。

夕方の出掛けに何気なく
「お帰りは何時ごろで?」
と聞いたら
「ん〜・・・まだわかんない。すごく早いかすごく遅いかのどっちか」
・・・・・二次会に行くメンバー次第って事ね。
「早ければ10時ぐらいには帰ってくるよ」
「遅かったら?」
「・・・・・・・・3時か4時、かな」
「それ、いつも通りじゃん(笑)」
というやり取りを経て送り出したのが夕方5時過ぎ。

1人だし、まだのども痛くてあんまり食べたいものも思い浮かばないから、簡単なものでいいや〜と冷凍のうどんを茹でて冷凍食品のから揚げをチン。テレビ見ながらのんびり食べて、見るものなくなったのでちょっとネットして・・・・ふと気付いたらもう2時回ってるじゃないですか。

2次会以降のメンバーも楽しかったらしいな。


っつーかさー、もう日付変わってるから私一応誕生日なのに。しかも妊婦だし風邪も引いてるのに。心配してちょっと早めに帰ってやろうとかそういう発想は・・・・・・・・・・・ないんだろうなぁ。まぁ確かにプレゼントは『妊婦でも履けるかかとの低いおしゃれな靴』を買ってもらう事になってて、それは後日一緒に買いに行こうね、と話はまとまってるんですけどね。


もういいや、とベッドに入ったのが確か午前3時頃。そしたら、しばらくして次郎君が帰ってきた気配。ある意味予告通りの帰宅時間だ(笑)


明けて9日、朝から次郎君が出て行く気配がしました。あ、そういえばこの人、今日も仕事だって言ってたっけ。
「行ってくるね」
と声を掛けられたので半分寝たまま
「いってらっしゃい」
とチュウだけして私は二度寝。ちゃんと起きたら10時半。

また1人で朝昼ご飯食べて、テレビ見てたら・・・・・あれ、2時ぐらいには次郎君帰宅。仕事が早く終わったらしいです。
「もうちょっと寝る」
とコタツにもぐりこんだのでそのまま寝せてたんですが、なんか無性に腹が立ってきました。




・・・・・・・・・・・・・・コイツ、忘れてないか?




のんきにいびきまでかいて寝てる次郎君を見てたらなんか妙に悲しくなってきちゃって。だって誕生日なのに。前日に午前さまで、朝もちゃんと顔合わせてないのに、何のんきにぐーぐー寝てるのよ。そう思ったらなんか悔しくて涙が出てきてしまって、こそっと部屋を抜け出して洗面所で1人号泣。



泣いてるうちにどんどん考えはいろんな方向に広がって行きました。




結婚したらもう私の事なんかどうでもよくなっちゃったのかな。だから誕生日も忘れちゃったのかな。風邪もひいてるのに。妊娠だってしてるのに。全然心配してくれる感じじゃないし。私なんて、最近お腹も少し膨らんできたし、これから自分の体がどんどん見た事もない状態に変わっていって、男の人が経験したら死ぬって言うぐらい痛いらしい陣痛を乗り越えて子供産まなきゃいけないのに、出産に立ち会うのはイヤだとか言うし。仕事次第ではその時病院に来れないかもしれないとか言うし。次郎君が子供欲しい欲しいって言うから私も覚悟を決めたのに、結局大変なのは私だけじゃん。仕事だって、産休や育休を取るために、私近々異動させられるかもしれないんだよ?今まで私なりに頑張ってきたものとか全部無視して、そりゃ表向きは「業務量が少ない方が精神的にもラクだろうから」っていう理由でも、実際は『年度末の忙しい時期にまた急に長期休まれたら困るから』って、パートさんでもこなせるような仕事にまわされちゃうんだよ?休暇中の収入だってなくなるし、産んでからも今と同じ条件で働けるかどうかわからないのに、でも私は子供を産むためにそれだけの事を無条件に飲むしかないんだよ?自分にとって不利になる事がいっぱいあるのに、それでも私は頑張ってこの子を産むのに、次郎君はまだ実感がないとか言うし。出産に立ち会うのは怖いからイヤだとか言うし。怖いのなんか私だって一緒だよ。っつーか私の方がより怖いに決まってんじゃん。不安だから一緒にいて欲しいのに、お前の方が怖いとか言うな。あ、次郎君が起きた気配がする。あ、咳き込んでる。大丈夫かな。でも私だってきつい。ダメだ、次郎君だってきついのに、自分ばっかり心配して欲しいなんて言ってちゃダメだ。でもきついよぅ。もっと気にかけて欲しいんだもん。



そんな事をぐるぐる考えていたら益々涙が止まらなくなって、居間に聞こえないように声を殺してしゃがみこんで泣く。涙が止まらないのも困ったし、気付かれないようにしてるのに気付かれない事が悔しくてまた泣けてくるし。

しばらくそうやってたら、いい加減体が冷えてきた。いかん、妊婦に冷えは大敵だ。でもこんな泣き顔で次郎君がいる所に戻れない。でも寒い。

結局、水で顔を洗って気持ちを少しスッキリさせて、居間に戻ったら顔を合わせないようにしてコタツに潜り込む。
「大丈夫?」
と言われたけど返事をする気力も無くて横になったら、それっきり次郎君が何も言わないので“もうちょっと心配しろよ!”とさらに腹が立ってきて、むくっと起き上がってポコッとグーで殴ってやった。
「・・・・何?」
無言でもう1回ポコッ。
「頭を叩くなって、痛いんだから。・・・・・・どうしたの?」
「・・・・・・・・忘れてるでしょ」
「何を?」
「今日は何の日?」
「・・・・あ」

言いながら悔しくてまた涙が出てきた。ちくしょう、こいつ本当に忘れてたな?自分から催促して祝ってもらうなんてなんか悔しいじゃないのよ、ちょっと。

「ごめん、あ〜昨日の昼までは覚えてたのに!」
(無言でぼろぼろ泣く私)
「ごめん。本当にごめんなさい。本当は花ぐらい買ってこようと思ってたんだよ?」
(・・・・でも本当は今泣いてるのは、誕生日を忘れられてた事が悲しいだけじゃないんだよ?)
「ごめんなさい・・・・・本当にごめん」
(でも次郎君だって風邪ひいててきついのに。ほとんど寝てないまま今日も仕事に行って、疲れてるのは判ってるのになんで優しくできないんだろう)
「やっぱ昨日なんかお土産ぐらい買ってくれば良かったな。本当にごめん。元気だったら今から外食でも行くんだけどなぁ」

ひたすら謝ってくれるんだけど、私はもう自分でも何が悲しいのかわからなくなってて何も言えない。心の中にいろんな気持ちが渦巻いてて、一番言いたいのがどれなのかすらわからない。自分でもどうしたらいいのか判らなくて、さらに泣きそうになったその時。










・・・・・・・・・・・・信じられないタイミングで鳴る携帯電話。

出たらリナ。

リナが帰省中に友達で集まって新年会をやろうと企画してるんだけど、その話。とっさに我に返りなんとか普通に話したものの、切ったらまた涙が戻ってくるし。

そしたら、なんとまたそのタイミングで電話が。


今度は妹。
「MDに入れたいCDがあるんだけど、行ってもいい?」(←妹のコンポはMD部分が壊れてるらしい)
と言うのでいいよ、と返事。人が来るのにいつまでも泣いてるわけにはいかないな〜・・・・ととりあえず部屋を片付ける。


30分程してやってきた妹が、なんとケーキを買ってきてくれたので危うくまた泣きそうに。頑張って妹がいる間はケンカ(と言うか、私が一方的に泣いてただけなんだけど)も中断して、一緒にケーキを食べる。結局、妹が帰った頃には気持ちも多少落ち着いてきてたので、なしくずしに仲直りしてしまいました。

でも夕ご飯を作ってあげる気分にはならなかったので、作りませんでしたが。だって私はついさっきケーキを食べたばっかりで全然お腹空いてなかったし、キッチンに立つのもキツイぐらい体がだるかったのに、何が楽しくて自分の誕生日に人のご飯だけ作ってあげなきゃいけないのさ。そう思って
「作りたくない」
と主張したら、次郎君もまだ申し訳ない気分だったのか、素直に自分で用意してくれました。(チンするだけの冷凍ピラフとカップ麺だったのはこの際何も言うまい)







そんな感じで何だか地味っつーか、なんか最悪の誕生日だったな〜・・・・とか思いながら寝て、今朝起きたら次郎君の風邪が悪化してるし(苦笑)

幸い、今日は次郎君は仕事を休めるというので、
「ちゃんと病院行くんだよ。きつかったら電話してね?」
と言い残して出勤。昼休みに電話したらちょうど病院を出た所だったらしく、帰ったらすぐ寝るんだよ?と言って午後の仕事。夕方帰る前に電話したらちょっとはマシになったみたいで起きてました。

夕飯はうどんとかお粥とかがいいかなぁ。うどんは冷凍があるし、お粥がいいって言われたらまずご飯炊かなきゃね。あ、年末に鍋した時の多少具が残った出し汁を冷凍してたんだっけ。あれで雑炊にしてあげてもいいな。


そんな事を考えながら急いで帰って・・・・・玄関先で固まりました。














下駄箱の上にでっかい花束。







居間に顔を出したら、次郎君は何やら図面を広げて仕事中。
「ただいま・・・・・・ねぇ、あれ、何?」
「おかえり。あれは・・・・・・あれは、ごめんなさいの気持ち」


・・・・・・・・・・・また泣いてしまいましたよ。

だって、付き合って3年、結婚して8ヶ月。花を買ってくれたのなんて初めてだったんだもん。

バラとかユリとか、赤やピンクをメインにした大きな花束。嬉しくて嬉しくて、ぎゅーーーっと抱き着いていっぱいキスしました。夕ご飯のうどん(次郎君の希望)には卵と鶏団子ととろろ昆布もサービスだ!(笑)


「元気になったら『梅の花』にご飯食べに行こうよ。2月一杯やってるっていう季節の懐石がおいしそうだったの」
「うん、いいよ」
「でね、約束の靴なんだけど、3月に高校の友達の結婚式なの。だからその前に買いに行こうね?」
「うん、わかった」


ちょっと元気になりました(笑)今こうしてあらためて思い返してみると、あの感情の高ぶりはなんだったんだ?という気もちょっとします。妊娠中は情緒不安定になる・・・というのはこういう事だったのかな〜と。こないだ病院で泣いてしまった件と言い、いつもならこれぐらいでこんなに涙が出る事ないのに・・・・やっぱり、風邪のせいもあって精神的にも弱ってたのかもしれないな。



こんな感じで始まった30代。どうなるんですかね(^^;


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咲良 [MAIL]

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