今日はコンパニオンの話はちょっとお休みして今読んでいる本の話をします なんだかこのごろ日記って感じからどんどん離れていってるみたいだけどお付き合いしてくださいますかしら、、、
村上龍の新刊「2days4girls」サブタイトルが「二日間で四人の女とセックスする方法」となっています ギョッ!としましたか?そこのあなた。もしかしてとっさに振り分けました?一日二人、いや大好きな人と一日、のこりの一日で頑張って三人とか。この本はプラントハンターと呼ばれるひとりの男が神経を病んでしまった女性たちを預かり傷んだ神経を回復させるという、そんな話です 途中まで読んだ感想としてはタイトルからはちょっとピンときませんが、、、
村上龍といえばまずその衝撃的なタイトルが読者の心をとらえます なかにはポルノ小説ぎりぎりの、紙一重のところでの狂気的な才能は凄いですね わたしは彼の小説は意識的にかつ定期的に読むことにしています 人は誰でもその大小にかかわらず多面的な性格があると思うのですが、彼の小説は人間がもっている隠された部分をチクチクと刺激してくるのです そしてそれはだんだん現実を越えた異次元へと向かっていきます わたしは普段書をやるにともない一千年も昔はるか天平時代へと和歌をよみながら思いをはせたりすることがあります 時には現実社会からあえて自分を遮断していまわなければならないこともあります こういう状態がずっと続くのはちょっと危ないことです そんな時村上龍の本を手にとることにしています 彼の小説は現実に引き戻してくれます きれいごとばかりでは生きていけない社会、いや、本当は現実を通り越してまったく別の世界へ連れていってくれているのかもしれませんね
ここ数年サッカーにのめり込んで小説までもがその色に染まってしまっていた龍さん。フィジーの小人、五分後の世界、エクスタシー、トパーズの誘惑などの色が戻ってきて、いやよりいっそう洗練されたそんな新刊だと感じました やっぱり村上龍はこれでなきゃあ。。
若山牧水
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