イージョー☆ライダー日記
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2004年06月09日(水) 教習7〜8時間目〜クランク、S字、スラローム〜

疲れやら忙しいやらで、教習所レポートをサボってしまいました。
が、日記の日付は教習のあった日で進めさせていただきます。


で、この日、初めてのクランク教習だったんですが。
クランクの説明を聞いたときのワタシの気持ち。

無理。 無理です。 転びます。

教官は、またいつもと同じK教官。
ワタシ、実技は1時間以外ずっとこの人。
なんだかエロいし厳しいけど(どうも他の教官と比べると言い方がキツイ)、指導はけっこう的確な気がします。
ワタシは部活生活でガンガン怒鳴られるのは慣れているのであまり気にならないんですが。

で、クランクを前に不安そうなワタシに、具体的な目印を細かく教えてくれまして。
あのパイロン(△の障害物)が見えてきたらハンドルを切り始めて、曲がり終わる頃にあのコーナーの角に視線を移して、次はあの、縁石ペイントがちょっとはげてるとこあるでしょ?あのへん意識しながらハンドル切ってみて、てな具合。

ほっ。
できた。

クランクは比較的安定してクリア。

次にS字。

S字に入る前に、左折してすぐに右折しながらさらに右折して入って行くんですが、このときにギヤの操作やらウインカー操作やらがいっぺんに来てしまうので、混乱するじょりぃ。
S字自体は、前日の一本橋のたびにやっていたUターンのおかげで最初から「いい感じ」と言ってもらえたのですが、S字に入るのがどうもへたっぴい。

何度目かのトライの時に、ギヤチェンジしながら教官の話を聞くためにスピードを落としたら。

落としすぎました。
エンスト。 がっっっっっくん。

右折しようと思っていたときにエンストしたもんですから、ハンドルが切れてたんですね。
なもんで、バイクったら、いい勢いで倒れ込んできまして。
教官も「あー!」と心配そうな叫びを。

とっさに右足を出してこらえようと思ったんですが、足ついた途端「あ、こりゃダメだ」と察知し、

ぴょん

とバイクを捨てました。
ワタシのバイクじゃないし。
みんなよく転ぶって話だし。
いいよね。
と、咄嗟にいろいろ考えました。

ぐわっしゃーーーん。

初めての転倒。
しかも随分派手に倒れてしまったわ。
怒られるかしら。
「あきらめるの早すぎ!」と、一本橋のときのように怒られるかな。

と、おそるおそる教官を見ましたら

「うまいうまい」

ほめられました。

「ヤバイと思ったら、今みたいにバイクは捨てちゃっていいから。・・・逃げるのうまいねー」

たまにほめられると、こんなことばかり。

「はい。じゃ、起こして」

え!
やっぱりやるんですかワタシ。
引き起こしですか。
ついにですか。

「はい」

と、まずは教官に教わったとおりにカラダを入れ、ハンドルを持ち。
そして、今日はこまわり君の腰を試すのです。

えい。


ぴくりとも動かず。
なんというか、こまわりパワーを発揮できるところまでいけません。
しかも、両手でハンドル持っていると、リーチの短いワタシでは遠い方のハンドルを持つ腕に、やはりかなり負担がかかります。

これではまた、肩の筋を痛めます。
それに、片腕が伸びきった状態では、たとえ力のある人でもうまく力が込められなそうです。

「あの・・・持つ場所変えてもいいですか?」と、こわごわと教官におうかがい。
先日また整備屋にエストレアを見に行って仮契約みたいなのを済ませてきたんですが、そのときに店のオヤジに
「どこでもいいから、自分が力を入れやすくて、安定して起こせそうなところを持つといいよ」とアドバイスをもらったのを思い出したのです。

「ん? いいけど。 他の場所じゃどうかなぁ。 やるだけやってみれば?」

まあ無理だろうけどね、めいている教官の物言い。

右手は右ハンドルに、ハンドルを固定した状態で握り、左手は悩んだ末に、反対側のタンデム用の手すり(でいいのかしら)を握りまして。
バイクに覆い被さるような格好になりました。

「それじゃ無理じゃないのー?」
という教官を尻目に、チャレンジ。

整備屋のオヤジは「持ち上げるというより、自分の体重をバイクにかけるようにしてごらん」と言っていたので、力はないが体重は最近増えるばかりのじょりぃなので、体重に可能性をかけてみることにしたのです。

ううううううううううううううん

ダメかな?
いや、ピクリともしないのは一緒だけど、今までとは感触が違います。


ううううううううううううううううううううん


あ!
車体が浮いた!
ここで、こまわり腰を応用だ1

うががががががががが

持ち上がってきました。

途中で手すりを持っている腕に全身で寄りかかり。


やった!
起こせた!


わあああああああああああああああい!!!!!


よく見たら、教官がなんとなく手伝ってくれてましたけど。
でもでも。
最初の、全ての筋肉がイカれてしまったあの引き起こしに比べると、格段の進歩です。

「起こせたねー。よくあれでいけたなー」と、教官もびっくり。
ワタシ、にこにこにこにこ。

が、
タンクからけっこうガソリンがだらだらと。

「あの、なんか漏れてます」とワタシ。
「ああ、ガソリンだね。キャップからにじんでるから心配ないよ。あれくらい転倒すると、このくらいはあるから」
「・・・乗ってる途中で爆発しません?」
「しないよっ。 ただ、今日の教習中はずっとガソリンくさいけど。心配しなくていいよ」
「はい」
「あ、でもいい機会だからひとつ注意しておくけど」
「はい」

教官が注意してくれたこと。
それは。

転倒後、ひいひいしながらバイクを起こして、そのあとやれやれと休憩入れることがありがちなんだそうですが。
今みたいにガソリン漏れてる状態で、バイクにまたがったままとか、バイクに寄り添った状態でタバコで一服、なんてやると、気化したガソリンに引火して、それこそタンクが爆発しちゃう可能性があるからね、と。

はあ、なるほど。
言われなければ、やってたかもワタシ。
気をつけようっと。


S字は問題なし、ということで、スラロームへ。

教官の後ろに乗って、見本見せてもらったときは「ワタシには無理かも」と、またまたビビったじょりぃだったんですが。
特に、パイロン曲がってすぐに、車体起こしと加速のためにアクセルを「ぶおんっ」と入れるのが怖くてしかたなかったんですが。

教官にほめられるほどうまくいきました。
これはなんか、スキーやっててよかったなーと思いました。
もちろん、スキーとバイクは全然違うんですけど、スキーのターンの加重抜重のリズムに良く似ていたのです。
加重と抜重の意味あい的には逆っぽいですけど。
リズムが似てました。
何をやるのも、リズムってコツをつかむのには重要ですよね。


というわけで、あとは見極め用のコースを走って終了。
バイクも起こせたし、スラロームはほめられるしで、めずらしくにこにこと教習を終えることができました。


次は見極めです。
心配。


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