まつや清の日記

2007年01月13日(土) 「日本人のプライドを捨てなければならない時がある」

 本日開催された「青年海外協力隊・帰国隊員報告会−”アフリカに行ってみなけりゃわからない”−まゆっぺ隊員のジバブエ事情ー」に訪問活動の合間を縫って参加しました。勿論、10日に出発した娘のことが頭にありました。

 平成15年から2年間、ジンバブエに臨床検査技師として派遣された”まゆっぺ”がご自身の見たジンバブエ(国、人間、生活など)と青年海外協力隊としての活動について医療従事者から見たアフリカ体験記報告でした。

 話しは、とても刺激があってパワーがあって面白い内容でした。ひょっとして質問が出ないと「さぶい」のでと、質問してくれた方にジンバブエの超インフレ状況の中で今は使われていない硬貨のプレゼントが用意されていました。

 協力隊を目指そうとする若い参加者の質問への回答の一部が表題の内容。「上から見おろすように、この人たちに教えなければ行けないと言う意識が強かった、しかし、彼らには彼らのやり方がある、自分を支えてくれたのは彼らだった」。

 先日のシンポジウムと同じレベルのものです。私は「2年間の経験は今の仕事にどんな風に生かされていますか」を質問しました。答えは「行っている間に、技術的には退行しました。だから、役に立っていません」。

 「こうして、話をする事に役立っています」と。終わってから、聞いた話は「今年の2月からイギリスにいきます。今、イギリスの医療従事者がアメリカに流れていて仕事が出来る、又,英語のレベルアップをしたい」と。

 発想がグローバルですばらしいことです。でも、裏を返すと、これだけの意識レベルを持っている若者が、静岡で、もっと生き生きと働き続けられる環境がないという事であり、人材の流失ともいえます。寂しさを感じた瞬間でした。


 < 過去  INDEX  未来 >


K.matsuya

My追加