2007年01月06日(土) |
新聞社の連載がなかなか面白い |
元旦社説を読むで、7新聞社の年頭連載について若干触れましたが、徐々に面白さが、見えてきました。朝日新聞が「ロストジェネレーション 25−35歳」、毎日新聞が「ネット君臨 失われていくもの」、中日新聞「いじめと生きる」。
日本経済新聞が「イエコノミー ニッポンの家計」、読売新聞が「日本 再生への道」、産経新聞が「美しい国」、静岡新聞が「心のままに 静岡の寄り添い人」(4回で終了)です。新聞社の問題意識が如実に表れます。
ところで、今日の連載で、毎日新聞、日経新聞、産経新聞がそれぞれで携帯電話を材料にしています。毎日が「ケイタイ無しで生きられますか 空白 余裕 対話 距離」、日経が「ケイタイ生活 銀行のATMもう要らぬ」。
問題意識が全く逆です。そして社会論として、産経が「支え合う人間関係 昭和30年代」で「携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったのだろう」のリード。1面には「おサイフケータイ 普及元年」のトップ見だしです。
私自身、携帯の効用は十分に活用させてもらっていますが、予測もしなかったこの普及状況と、それが社会や人間関係にどのような影響をもたらしているのか、観察が必要であると言う点で共通です。
私が一番感じるのは、昔は一家に、電話1台、ガールフレンドからの電話を家族を気にしながらかけていた、これは不自由と言えば不自由ですが、そこに個人と家族と言う緊張関係が生まれることで、自分を自覚するチャンネルがあります。
今、街中という大勢の人がいる前で、若者が携帯、メールで、個人と個人が直結し、そこの社会規範という堤防が無くなっています。だから復古主義だいう保守主義は極めて単純過ぎますが、この若い世代の感覚をどう分析するのか。
連載が楽しみです。
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