2006年12月22日(金) |
TVドラマ「コトー診療所」最終回 |
しばらく、ゆっくりと観る事が出来なかった「コトー診療所」、もう最終回で「逃れられぬ医師の宿命」、どんな展開で終わるのか、と興奮気味に観ました。肉親の外科手術の難しさをリアルに描いていました。
妻の手術に失敗した医師の「医師は患者や家族になれない、なってはいけない。その感情が専門家としての医師の心と技術を乱す」、だから「離島で家族のような気持ちで住民と向き合える、というのは欺瞞であり、自己満足だ」の発言。
これを、植物人間になってしまった妻の側で、主人公に迫るわけです。実際にコトー診療所の看護師の乳がん手術がはじまり、まさに、失敗しかかります。その場面が迫真の演技で伝わってきて、思わず、手に汗してしまいました。
そこから一気にクライマックス、ハッピーなドラマへと転換していきます。ひょっとして最後は、島から離れることも想定されないかと期待もしましたが、やはり、ホームドラマ、そこは偉才、コトーでした。
このテーマは政治家にも十分にあてはまります。一人の住民運動の中の人間としてという側面と議員として第三者的に問題解決にかかわる政治家としての側面と、この矛盾はその質的問題としては根源的な問題です。
これは、議員1年目で空港反対運動で国土交通省などに交渉で出掛ける時に政務調査費を使うかどうかで大いに迷いました。2年目からは、政務調査費の支出を自分でも納得して行なうようになりました。
さて、このドラマ、連続ドラマとして長期放送になっていくのか。主人公役の吉岡さんは、連続化に反対のようです。ところで、次回からは倉本聡さんの「拝啓 父上様」がはじまります。オー!これまた、はまってみたいものです。
|