2005年11月22日(火) |
よくわからない鳥インフルエンザ対策としてのタミフル国家的備蓄 |
11月19日のAPEC首脳会議の合意事項の一つに鳥インフルエンザの効果的な監視と国際強調などに関する行動計画があります。そして、その対策としてのタミフルの国家的備蓄計画を厚生労働省が打ち出したとのことです。全国の目標は1050万人分、しかし、静岡県の備蓄量はゼロを含め、全部で1万5800人分しかないとのことです。(毎日新聞調べ)
ところが一方で、タミフルの副作用も大きくマスコミで取上げられています。アメリカの食品医薬品局が、「日本で承認された2000年以降、同薬品を服用した日本人の子供12人が死亡していたとする報告書を公表した」(読売新聞)とのことです。そして、タミフル製造元スイス・ロシュ社の推計で、2001年発売以来世界の服用者の約8割を占める約2450万人が日本で服用」(毎日新聞)というから驚きです。 どうして日本は、こんなにタミフルを多用しているのでしょうか。
一方で昨年来鳥インフルエンザに対する恐怖感をあおるような報道が続いています。そして、昨年はインフルエンザワクチン不足キャンペーンが繰り返されました。しかし、流行期を過ぎた時、インフルエンザワクチンは不足どころか余ってしまっていたという事実があります。もう少し、冷静な対応が必要のように思います。インフルエンザにかかっても栄養分の補給と休息をきちんととれば、普通に回復するという当たり前の健康観を持つべきではないでしょうか。
25日10:00よりエコハウスにて、予防接種についての学習会講師をを引きうけていますが、それまでにもう少しきちんと問題点を把握して参加者の皆さんと議論をしてみたいと思います。
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