2005年10月20日(木) |
仙台港貿易促進センター視察 |
3日目は、仙台港貿易促進センターへの視察でした。ホテルから港に近づいていくとだだっ広い空き地が眼前に見え始めました。同行の職員の方が思わず「野球場ができますね」、という具合であったのですが、あとでその訳がわかりました。
促進センターは、1995年に2006年までの時限立法で作られた輸入促進地域に仙台港が指定された事を受けて設立された宮城県、仙台市で7億1000万づつ出資し、残りを銀行など地元企業が出資して21億8750万の資本金で設立された第3セクターです。
事業としては、仙台港国際ビジネスサポートセンターの運営、仙台国際貿易港物流ターミナルや仙台港コンテナターミナルの運営が主なものです。港事態は、1970年代に陸地を掘りこむ形で作られたという事をビデオで見ました。仙台というと政令市、国際貿易に重要な役割を持っている拠点というイメージです。
ところが、促進センターの代表の方の説明が始まると、実体はとてもそのような状況でないとのことがよくわかりました。バブル崩壊の後、財政危機の中で港への投資が思うようにすすまず、例えば、港への公共交通インフラが全く整備されず非常に不便な場所であるとか、商業地域を港の後背地に230haを確保して準備しようとしたが、未だ、10%も売れていない、サポートセンターにはテナントとして入る企業が見当たらないということで教育空間にしているとか、とにかく、どうにもならない厳しい経済・財政環境が、投げ捨てるように語られたのです。
政令市・仙台、宮城県の違った側面を見せられた思いで、これまた大いに勉強になった次第です。
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