2005年09月06日(火) |
きのうと打って変わった県の強硬策 |
今日は衆議院選挙のため、空港現地での行動は見合わせようと決めていました。しかし、平日で支援者は少ない、本来地権者の方々が県の強制測量をとめることが出来ないかもしれない、そうした事態も想定される中、その場に自分がいなくていいのか、自問自答、やはり行くべきであるとの結論に達しました。
参加してよかったと思いました。きのうと打って変わった権力の行使とはこういうことかという県の強攻策を垣間見たことと地権者の皆さんの大地に生きる人間としての怒りをまのあたりにしたことです。明日は、茶畑中心にした攻防になりそうです。一人でも多くの方に現地にきていただき、静岡県の横暴振りを見ていただきたいと思います。
7:30茶畑集合です。ひょっとしたら県は夜明けと共に測量をはじめているかも知れません。今日は、台風がそれたこともあり雨が降らず、とにかく測量続行と日没の18:00頃まで作業が続いているからです。地権者と共に現地での戦いに是非参加していただきたいと思います。
※※ 現地報告
県は反対派の参加者の少ないことを予測してか、トラストA地点、トラストB地点の山頂部とオオタカの小屋については、既に8:00過ぎには調査をはじめていて、対応が後手に回りました。幸に茶畑部分はまだ始っておらず地権者2人と支援者2人、そして私の5人。強制測量をくいとめることは無理かもしれないと思いながら、県職員・測量班20名余との対峙。
場所は、工事現場から茶畑に通ずる道路で、門は鉄パイプで作られ鎖でガードされています。きのうは最初だけはずされましたが、あとは、この鎖ははずされることはありませんでした。が今日は、岩崎富夫空港管理対策室長が早くはずせと直接指揮し、そこで反対派住民との口論が始ると、こっちだ、と門の区切りのない土手に走りだし、三つの茶畑のうちの一つに向ってまっしぐら。
5人では多勢に無勢、どんどん押され茶畑の側まで追いこまれました。ところが、この最中に村田・桧林さんら2人の地権者が猛然と岩崎さんや現地事務所の力元東さんらに何故このようなことをするのか、私の土地に入るな、体を張っての抗議。県職員はこの迫力に力で抑えこもうにもたじたじ。そして、多くのマスコミの皆さんの取材が始る中、このまま力で押し切ることは世論対策上不利と判断したのか、きのうと同じような睨み合いに入りました。
そしてある程度時間が過ぎると撤収。さらに2回目の強制測量。今度は、一回目以上に強硬で茶畑まで追いこむと測量班に測量の準備を命じました。これにも地権者は体を張って抗議、再び膠着状態に入り、撤収となりました。トラストA、トラストBの山頂部でも、これまた松本・大井さんら2名の地権者の力強い抗議で一時測量が中断するという場面もあったようです。しかし、既に測量に入られており、怒りを胸に秘めながらも部分的な膠着状態が続いたとのことです。トラストBのオオタカの森の小屋前ではずっと睨み合いが続いたようです。
午後になり3回目の測量の開始です。昼からは新しいメンバーが参加し10名近くになりました。同じ鉄パイプ門での口論が始り、突破され茶畑手前で押し問答。すると遠くに見えるもう一つの茶畑に県職員が入り始めているではありませんか。裏をかかれたのです。こちらで睨み合いをしている最中に誰もいなかった茶畑に裏手から入りこみ測量をはじめているのです。どっちを守るべきか。向こうに行くべきでは。参加者は両方だ。それなら、まず私が行くと。100メートルくらい先にある茶畑に、今度は私達が走り始めました。
本当に怒りが湧いて来ました。職員2人と測量技師1人が既に中にはいっています。現場に到着するや「ヤメロー」「何するんだ−」「外に出ろー」「出なさい」と大きな声が自然に出ていました。地権者の村田さんが中にはいり私も入りました。そして、力元さんとものすごいやり取り。「でなさい」「でません」。彼もすざまじい形相で叫んでいます。私もやり返していました。
谷空港部長が言うところの「職員も安全、反対派も安全、実力的なことはおこなわない」などという発言がまったくウソであることがよくわかりました。一旦彼らも外に出ました。ところが今度は外から測量をやり始めています。これはまずいと裏側の測量技師のところにいくと、またまた、力元さんが立ちふさがります。「調査は絶対にやります」「安全はどうなっているんですか」「法律に基づいています、反対派がいなければ調査はやります」「目の前にいるんだからやめましょう」「やめません」と叫んでいます。
結局は撤収するのですが、大変疲れてしまいました。人間、本気で怒ると疲れます。きっと彼らも疲れたことと思います。最初の茶畑部分でも岩崎さんと元白鳥県議とのやり取りも相当にエキサイトしていたといいます。そのあと、県職員は茶畑にきませんでした。が、他の場所ではどんどん調査が進んでしまったようです。しかし、茶畑は守られました。行ってよかったと思います。
|