2005年09月05日(月) |
強制測量に住民団体、陣地戦で抵抗 |
今日から6日間の静岡空港・強制測量。そして1日目は、台風14号の予想される列島上陸に伴う大雨降りしきる中での闘いでした。朝、6:00の静岡駅集合はなかなか大変です。ところが女性陣、8:30の第2便バスの提案していた割に第一陣に女性参加者が結構いました。
反対派住民運動グループが想定した守るべき拠点は、本来地権者2人の茶畑中心の戦い、トラスト運動を進めたA地域の戦い、トラスト運動を進めたB地域オオタカの小屋付近と頂上の5ヶ所です。反対派総勢130名くらいでしょうか、5ヶ所に散在して「県職員と測量班」を迎え撃つ体制づくりでした。勿論、相手方は、県職員120名と380名の測量班体制です。
私は茶畑を中心に一日いました。茶畑の場所が全体を見渡せる高台にある為、今日の戦いは陣地戦で、ある意味で戦国時代の合戦的様相でした。参加者一人一人が地面を走って強制測量の相手方職員を牽制し、そこで阻止線を作り、県職員と対峙する、4方面作戦でありました。茶畑は、本来地権者2人すぐ側でもありことから4ヶ所になります。
それぞれの個所で感動的な戦いが繰り広げられました。私がいた茶畑阻止線では、県職員がオウムのように繰り返す「土地収用法35条に基づく調査を行わせてください」発言に、「35条調査を頭に掲げる前に、土地収用に至る経過をまず説明すべきであるし、そもそもこの公務取り仕切るあなたの名前は何であるのか」に始る討論会が、強制収用職員との間に自然発生的に行われました。
これは結構面白い議論でした。「公務とは何か」「公務員は何故身分が保障されているのか」「住民の側に立ってモノが言える職員、それが公務員の姿ではないのか」という公務とは何か、公務に携る職員とは何ものか。戦い終わって各拠点での報告を聞いていくとほとんどの所で同じような議論が行われたようです。公務員パッシング行われている現状の中では必要なテーマです。
実は、石川知事は定例記者会見で、「8月17日の境界線確認作業で住民団体の抵抗する姿を見て参考になった面が沢山ある」と述べ警察官の配置に至るわけですが、逆に私達も17日の戦いを通じて参考になったことが今回の「公務員とは何か」という議論設定枠の提示でした。収用の先頭に立つ県職員の公務意識を問う、これは1970年代の自治体職員に問われたテーマでもあります。
いずれにしても、明日からの5日間の戦いがあります。住民投票運動を再度構築するという目標に向って、この測量阻止の戦いを位置付けて準備する必要があります。県は、総選挙の最中で(私は、5日は対応できても毎日はツライ)、マスコミ自身の取材が難しい状況を活用して動いています。そういう私達自身も総選挙で静岡空港問題で、民主党候補への全面協力の実践的課題があります。
空港現地と選挙という両立しがたい二つの課題を抱えての残りの6日間、考えることが沢山あります。
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