2005年09月03日(土) |
郵政民営化に関する議論 |
昨日、牧野聖修前衆議院議員の郵政民営化に関する考え方を伺う機会がありました。何故、小泉首相は郵政民営化にあれほどこだわるのか。
国会で首相と議論していて思うことは二つ。一つは、歴代首相の中で国鉄民営化を成し遂げた中曽根康弘氏に並ぶこと、二つ目に常任理事国入りで歴史に名を残したい、そのためにはクリントン政権の時代からアメリカの要求であった郵政民営化を成し遂げアメリカの支持を受けること、自分はそう考える、というものでした。
説得力があります。実は静岡新聞社が、この総選挙の争点は郵政だ、小泉首相張りに郵政特集を選挙のテーマにしています。この判断は間違っていると思いますが、そのことによって静岡県の全候補者の郵政民営化に関する考え方を2面を使って報道してくれました。
読んでみるとなかなか面白いです。意外と郵政民営化論者のほうが薄っぺらな主張です。つまり、郵政民営化は改革の本丸だ論の域を出ていなくて、どちらかというと民主党候補者、共産党の候補者の方に軍配があがります。不思議なことです。その意味でこの特集は意味があります。
今日の朝日新聞で郵政民営化をめぐる「官から民へ」の資金の流れに関する特集をしています。民営化したからといって、政府の財政赤字改革しない限り、郵貯・簡保を民営化したからといって、結局、民もまた国債を買いざさえをしなければならない現実がよくわかります。
こうした論点は、どうしたら有権者に伝わるのでしょうか。小泉マジックからの離脱を1日も早く実現したいものです。
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