まつや清の日記

2005年07月08日(金) ロンドン地下鉄爆破事件

 サミットをねらったロンドン地下鉄・バス爆破事件、おそるべきテロ事件です。サミット開催地グレーンイーグルズから遠く離れたロンドン。警備の隙を狙った犯行。アルカイダ系グループによる声明も出され、その目的もいろいろに議論されています。

 4年前を思い出します。知事選挙を終えた直後に起きた9・11ニューヨークの同時多発テロ事件。多発といういう点で類似性があります。最初はアメリカがこれまでやってきた「国家テロ」に対する報復だ、アメリカにも非がある、しかし、その後の現場報道のリアルさに、だからといって無差別テロを容認できない、ことを実感しました。

 今回の事件もまったく同じ感覚です。ただ違うのは、9・11のあとアメリカ、イギリスの多国籍軍によるアフガニスタンへの報復、そして大量破壊兵器を摘発すると始められたイラク戦争を経験しているだけに、4年前とはちょっと違います。一方で、今回のテロ事件の犠牲者の中にもイラク戦争に反対していたイギリス人もいただろうということは充分に予測がつきます。今、気持ちの整理がうまくできません。

 加害者と被害者がどこで相手を認める関係になれるのか。アフガニスタン報復戦争のあとに、9・11被害者家族がつくった市民グループがアフガニスタンを訪問しています。02年サンフランシスコで直接の被害者家族にインタビューした記憶がよみがえります。

 イラク戦争を止められなかったイギリス国民、アメリカ国民、日本国民、世界中の平和を愛する人々、いったいどうしたらイラクに平和が訪れるのか、重苦しい気持ちです。9・11を経験した吉田さんはどんな感想をもったのか、聞いてみたいと思っています。

※※ 昨日、静岡新聞を批判した日記を書きました。心ある友人から、「松谷さん、美しくないよ。批判はいいけど、非難では、相手の心は動かせないよ」。なるほど、読み返しました。日記の若干の修正をしました。


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K.matsuya

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