まつや清の日記

2005年05月31日(火) 海野とおるさんへの出馬要請

 昨日の自民党県連大会で石川知事は「事実上の出馬表明」をしたとのこと。27日に既に記者団に公表していた流れですが、一方で国土交通省中部地方整備局は、明日の1日、静岡空港・土地収用で社会資本整備審議会に付議するとの共同通信系ニュースが誌面に。

 予測はされていましたが、良くもこのタイミングに。いくつもの事情が重なって付議が遅れていたわけです。が、どうも、知事の進退問題と土地収用許認可一体化路線を快く思っていなかった国土交通省側が、「付議―許可」の前に方針転換をさせ、出馬表明をさせることを知事に迫っていたのではないかと、勘ぐりたくなるような付議報道です。おそらく、13日のJC知事選挙公開討論会前に正式表明するのではないでしょうか。

 今日は、静岡空港の問題でいつも国土交通省窓口を引きうけていただいている金田誠一衆議院議員のパーティに参加。中央線で置石のハプニング。遅れてしまいました。この日、民主党は同じ時間帯で緊急代議士会を開催し、郵政法案審議拒否の方針転換を行ったとのことでした。

 会場には鳩山由紀夫衆議院議員もいらっしゃり、静岡事情についてのご意見も聞くことができました。「とにかく、牧野君と海野君が一緒に手を結ばないといけないよね。・・・」。というのも、今日の午後に「静岡県政の再生を実現する勇志の会」は、海野とおるさんに出馬要請を行ない、海野さんは「前向きに考えたい」と発言したとの事情からです。

 既に、29日吉田寿昭さんの後見人・牧野聖修衆議院議員を中心に県政刷新連絡協議会が発足しています。「勇志の会」は、出馬要請の理由を「短期決戦を制するには知名度と県内全域に及ぶ支持基盤が不可欠。これまで石川県政批判の先頭に立ってきた海野氏が最適だ」(読売新聞)としていますが、知事選挙を目前に、市民グループは当惑気味です。

 問題は、海野とおるさんがこの要請にどう対応するか。政治を志す人間にとって、こうして出馬要請を受けることは光栄そのもであることはまちがいありません。しかし、この時期の海野さん出馬は、明らかにアンチ石川陣営の混乱をもたらすことになります。勿論、「要請ー態度決定」自体が知事選挙への関心を高める要素になっていくことは事実です。

 海野さんは、吉田さんが出馬するまで、「新人を擁立して県政を改革したい」とメッセージを発していました。23日の記者会見後もホームページではその姿勢を示しています。それが、「自らが求める新人候補が見つからなかったこと」への釈明もないままに、「勇志の会」の要請を「前向きに考える」ことへの無理はないのか、心配になります。政策もほとんど変わらない中で「出馬の大義」をどのように打ち立てていかれるのでしょうか。

 ひょっとして、「新人候補を探す」とは建て前で、早い時期より出馬への意欲があったとするなら、出馬表明の時期を見誤ったとしか言い様がありません。「政治の世界は一寸先は闇」。私などより大きく広い政治の舞台で活躍されてこられた海野とおるさんに「釈迦に説法」で恐縮ですが、冷静な対応を是非ともお願いしたいと思います。

 そして牧野さんには今こそ、民主党内の「アンチ石川派」の大同団結に向けリーダーシップを発揮していただきたいと思います。複雑系時代の「勝利のn次連立方程式」を作り上げてほしいと願わずにおれません。


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K.matsuya

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