まつや清の日記

2005年04月16日(土) 内部告発に対する中部電力の反論

 昨日、中部電力浜岡原発2号炉に対する内部告発を行った谷口雅春さんの記者会見が行われました。中部電力の反論がホームページ上に載っています。

彼らの主張は以下の通りです。
1、浜岡2号機の原子炉建屋基礎岩盤強度については、当社試験により確認しており、この試験には、ご指摘を頂いた方が所属していたという会社は関与しておりません。
2、燃料集合体の固有振動数については、原子炉建屋の固有振動数に近いことは承知しており、それを踏まえた詳細設計を行っています。
3、建屋の減衰率については、1〜5号機全て同じです。
4、直下地震の上下の振動により制御棒が挿入できなくなるという点については、燃料集合体の下端は燃料支持金具に6cm程差し込まれているとともに、制御棒の上端は全引き抜きの状態でも燃料集合体下部に約17cm入り込んでおり、仮に浮き上がりといった事象を考えても、挿入性に影響を受けにくい構造となっています。

 ますます文書提出命令を受けている耐震関係書類の必要性が明確になっています。燃料集合体の固有振動が、原子炉建屋の固有振動が近い数値である事を認めていますがどのような対策を行っているのか、中部電力には説明責任があります。

 先日の茂木清男さんが指摘する1970年、72年の1号炉、2号炉の申請時の耐震設計の問題点が真に迫ってきます。


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K.matsuya

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