まつや清の日記

2005年04月14日(木) 浜岡原発2号炉設計で内部告発

 浜岡原発止めよう本訴の会を原告とするラウンドテーブルが今日開催されました。文書提出命令と中部電力の即時抗告で裁判事態がストップするかもしれないという状況がありましたが、“文書提出の内容に係らない部分で審理を続ける”ということになりました。弁護団は「審理ストップ」の場合、「第3次提訴」も準備していたとのことですが、その必要はとりあえずなくなりました。

 裁判長からの提案で検証のための「事前見学」の実施と双方の争点整理を行うこととなり、中部電力が意外に検証に前向き?という感じであらかじめ用意された具体的検証の方法についてのやりとりが行われました。そして、即時抗告に対する高裁の判断を待つ間、口頭弁論の形は取らず、進行協議として次の予定が組まれました。

 そのあと記者会見だったのですが、終わろうとしたとき原告団事務局から、「実は原発震災を防ぐ全国署名運動連絡会の村田光平さんのところに浜岡原発2号炉の耐震設計についての内部告発が届いている。その内容は、インターネット新聞・ジャンジャンで報道される」の発表。弁護団事務局長の海渡弁護士が「それではよく分からない。公表できるならすぐさまここで公表すべきでは」と、記者会見の中断と内部告発文書の検討が行われ、公表すべしの結論。

 すごい内容です。
 1969年に日本原子力事業(株)に入社し、浜岡原発2号炉の耐震設計に関わった方からの告発で、法律に基づいて国に申請するとのことです。中身は、
1、2号炉のシュラウドに関わる耐震設計では、数値の改ざんが行われた事
2、直下型地震において核燃料の制御が不可能になる事
 です。

 弁護団は、この内容はこれまで裁判の中で指摘した事その物であり、私たちの主張を裏付けるものとの見解を述べました。午後から中部電力の記者会見も予定されています。中部電力がどのように釈明するのか、注目です。


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K.matsuya

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