2004年07月03日(土) |
少数派労働組合の内部告発 |
今日、静岡金属一般労働組合村上開明堂支部の労働組合結成30周年記念集会に参加しました。
当時私は学生の立場で様々な社会運動に参加し始めていた時期で、この組合の結成と言うことを大先輩から聞かされていて、すごい事が起きている、という印象でした。
その後、会社の新組合結成分裂攻撃を受けながら極めて原則的な組合活動をやってきた人たちです。組合員は15名と言うことですが50名を越える人たちが参加していました。
闘争日誌を読んでいると99年に会社のバックミラーの不良品を告発し会社に損害を与えたと言う記録に目が止まりました。しかし、これは生産ラインで働く人たちの良心の表現で、少数派組合であるからこそできた闘いであると思いました。
今、三菱のリコール製品が社会的指弾を受けています。内部の人びと当然知っていたわけで労働組合も知っていたはずです。しかし、あれだけの被害者を出しながら司法的権限によってようやく社会の明るみに出ているわけです。会社の存亡がかかる事態になっています。本来の労働組合なら社会のために内部告発ができたはずです。それができなかった大手労働組合と言う側面もこの問題の断面であります。
そして、プール金問題で二人目の逮捕者が出てしまいました。県職員組合の存在もまたこの観点からその存在意義が問われているのではないでしょうか。
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