まつや清の日記

2004年06月13日(日) アジアを考える静岡フォーラムの総会




 第17回目のアジアを考える静岡フォーラムの総会。
 小人数ではあったが04年度の新しい体制と方針が確認されました。

 この会は1988年に静岡市でマリアさんというフィリピン女性が餓死するという事件から2度とこうした悲惨な事件が起こらないようにとキリスト教関係者、大学人、労働組合、市民など幅広い人々で結成された団体で、私自身は、設立当初からかかわりを持たせて頂いている数少ない団体です。

 今日は、記念講演に、天使の聖母修道院のシスター、アナ・マリアさんに彼女が関わった外国人の相談活動についてのお話を聞きました。

 相談者に話を聞きたいときにどうして通訳がみつけられないのか、外国人の側に立ってくれる人はいないのか、お金を持っていない人の立場にたってくれる人はいないのか、行政は合法的な方には対応してくれても、何故、オ―バーステイなど困った人々の相談にのってくれないのか、どうして市民団体は、こうした問題に取組んでくれないのか、怒りともいえる経験した方でないと発言できない重みのある言葉で語ってくれました。

 この団体が設立当初に私たちが発していた言葉を17年を経てシスターから聞かされると、今の会の活動のあり方へのアドバイスと共に、原点を思い知らされる想いででした。

 同時に、彼女からは、外国人が助けてもらうだけというお客さんになってはいけない、共同体の一員であるという意識をもつことが大切、そうすれば同胞だけでなく日本人に対しても助けようという気持ちが湧いてくるという問題提起もされていました。

 久しぶりに元気が出る総会でした。

 ※ 写真は講演をするアナ・マリアシスター。


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K.matsuya

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