まつや清の日記

2004年03月08日(月) 予算執行調査委員会でとにかく検討すると県警本部長

 一般質問のあと、3月5日の県警本部長の95年度の不適正な支出に関する報告と謝罪への緊急質問が行われました。
 その前に監査委員と出納長の人事案件があって、代表監査委員の中山氏については、「引責の辞職か」と厳しく質問しました。

 緊急質問は、自民党が赤堀佐代子議員、平成21が鳥澤富男議員、公明党が阿部時久議員、KEN-MINが柏木健議員、共産党が花井征二議員、そして「市民の風」の私の6人。

 県警本部長、意外と打ち合わせての質問に対する答弁より、突然の質問に対する答弁が、内容の是非は別にして、意外に答弁能力があることを示しました。追い詰められている開き直りなのか、改革の決意姿勢なのか、今日のところは、よくわかりませんでした。ちょっと、せっかちな感じがあり、謝罪も正面をきちんと向いて行っておらず、ふてぶてしさなのか、気恥ずかしがりやなのか。しかし、警察庁の頂点を歩んでいらっしゃるエリートだけに、警戒心が湧いてきます。

 世論的には、やはり、犯罪を取り締まる組織での「裏金」であり、誰に聞いても怒りの声がまず出てきます。議会が、この問題の全容解明に全力を尽くさない限り、警察だけでなく、私たち、議員に対する手厳しい批判が出てくることは間違いありません。心して、全容の解明、責任の所在、再発防止策について、有権者の皆さんが納得できる答えを求めていきたいと思います。

 6番目の質問で、用意していた質問は前の5人の方々が、既にやっているものもあり、やりずらかったというのが正直な感想です。しかし、それでも、有権者や傍聴の方々に納得のいく質問をしなければならないわけで、自分自身の、まだまだ、努力が足りないということも痛感しました。

 明らかになった点をいくつか紹介します。
1、今回のきっかけとなっている静岡県オンブズマンネットワーク(代表 服部寛一郎元静岡県議)の95年度の警務部総務課の旅費、食料費などの情報公開請求訴訟で、最高裁の上告不受理によってしか開示されなかった経過については、「まことに遺憾」「厳粛に受け止めている」「今後は、情報公開を積極的に進めたい」。
2、8日付で予算執行調査委員会が、水田県警本部長を長に発足したこと。
3、まず、95年度の調査の全容解明、次に96年度以降、そして、生活安全部、交通部、刑事部、警備部、29の各警察署などを調査していきたいが調査委員会で検討してしたい、やや、あいまい答弁。
4、不適正な経理についての証拠書類は情報公開請求書類しかなく、カラ出張のお金を蓄えた貯金通帳、裏金帳簿は、廃棄されている。96年以降の公文書の存在にについては、明確な答弁無し。
5、弁護士会など第三者による調査については、捜査や個人情報など保管義務のある警察という中で困難。
6、返還するもの、返還しないものと調査結果を出しているが、返還しなくてもいいという根拠については、議決をしていないという指摘はわかるが、公私の区別で分けている。
7、裏金捻出は、法律でいうと何の罪になるのかについては、まず調査してみないとなんともいえない、個別に判断する以外にない、最初から00違反という事では臨んでいない。
8、議会への資料提供については可能な限り行う。
9、知事とはこの問題できちんと協議はしていない。

 



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K.matsuya

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