2004年02月17日(火) |
遠州灘の天然とらふぐ- 調理用加工協同組合視察 |
環境森林農水常任委員会で、浜名湖花博会場、遠州灘ふぐ調理加工協同組合を視察しました。 花博会場は50haというとてつもないひろい、そして400億円と言う莫大な税金を投入する企画で、担当者の説明も花博の意義やスペースの中でのそれぞれの企画の意味については熱は入りますが、入場者数500万という見こみと採算性についてはとても不安そうな様子がうかがえました。
400億円投入の花博、橋の建設120億をいれると、自治体財政赤字の危機の時節に、イベントとしては破格な事業です。開幕の4月を目の前にして何とも批判をする意欲が湧いてきませんが、検証は必要です。
とらふぐの視察は、とても勉強になりました。 「とらふぐの漁場としては、玄界灘、瀬戸内海、伊予灘などが有名ですが、ここ数年の乱獲もあり、その漁獲高は落ち込んでおります。その中で、遠州灘沖は海流の変化により、15年前より「天然とらふぐ」の漁獲が大幅に増え、今では、日本屈指の漁場となりました。この遠州灘で獲れた「天然とらふぐ」は水揚げされたあと、その大半が山口県下関の「ふぐ加工工場」に輸送され、これが下関ブランドの中でも最高の天然とらふぐとして全国に流通しているのが現状です」
こうした中での地産地消運動の一環としてのふぐ加工工場の建設です。加工現場もじっくり視察させてもらいましたが、協同組合長の新村祥一さんのパワーあふれる今後の展望については、元気がとても出てきました。加工工場自体が、遠州鉄道の惣菜工場の撤退後を活用している点や、18企業参加の資本金100万の協同組合、最新機材のリース、特に250万というとらふぐの皮をはぐ機械設備はみんな地元企業の協力とのこと、また、その皮から酒造メーカーとの協力が産まれ、またうなぎパイに続くふぐパイの開発努力など、ふぐ料理にとどまらない地域産業としての今後の期待が伝わってきました。
2年は行政支援は断る、民間活力でやるというその決意に遠州魂を感じました。
環境農水委員会としては、3月議会終了後に今度は西部の熱海や初島など視察の計画が提案されたり、充実した委員会視察となりました。
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