まつや清の日記

2004年02月12日(木) 井手敏彦さんの葬儀―霊柩車に拍手

 沼津市の平安会館で井手敏彦さんの葬儀が行われました。
 元沼津市長でゴミの分別収集で「沼津方式」を発案し、また、「てんぷら廃油石鹸」をも全国に広めた方です。

 弔辞を読まれた方が4人いらっしゃいましたが、みんな、心のこもった内容でした。私の知らない井手さんの人生の一部を教えてもらいました。

 驚いたのは、霊柩車に棺が運ばれ後ろのドアが閉め下ろされた時、参列者が自然発生的にか意図的にか、よく分かりませんが大きな拍手が起こったことです。いままで、多くの葬儀に参列してきましたが初めてでした。一緒にいた白鳥良香さんもこんな葬儀初めてといっていました。

 井手さんを取り囲む仲間のみなさんの心意気と受け止めました。友の死を嘆き悲しむということとあの世界に行っても一緒に生きているという一体感。

 参列者に『街角から』という市長辞任直後に発刊された本が配られました。辞任後の無念さがはしがきにかかれています。読み直しました。井手さんの声がそのまま聞こえてきました。「俺はねー」と手をあごに当てニコニコしながらいろんなことを語ってくれた井手さんが、そばに居ました。

 弔辞を読まれた女性が別れ際に語ってくれました。実は、集中治療室に入っていた井手さんを奥さんが見舞った時、私たちが行ったときは意識朦朧だったけど、にこっと笑って奥さんの手を握ったのよ、その直後に息を引き取ったの、とても感動的な最後だった、と。

 


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K.matsuya

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