2004年02月10日(火) |
知事「ゆがめられた事実ない」発言の真意 |
昨日の県知事定例記者会見で、「あっせん収賄罪で有罪判決を受けた内山隆司元県議の圧力で、県の行政処分が影響を受けたかどうかをめぐり石川知事は9日「処分変更は裁量の範囲内であり、行政がゆがめられた事実はない」と語り、県議の圧力の影響を認めた地裁の判決を真っ向から否定した。」(毎日新聞2月10日)。
知事は、30日に橋本総務部長が内山元県議への有罪判決を受けて、「結果的に産廃業者に有利な取り扱いになったことは否定できない」(静岡新聞1月31日)とする発言をも通り越して、問題なかったことを強調しているわけです。
内山隆司元県議は判決を不服として、今日、東京地裁に控訴をしたとのことです。判決時、「はめられた」発言をマスコミに語っていたことからすると、自然の流れかもしれません。
しかし、知事がなぜ、判決内容を真っ向否定するのでしょうか。 だったら、内山氏の逮捕時の調査の際に環境部長はじめ関係幹部の否定発言を堅持すればよかったわけですが、起訴段階から「音なしの構え」に変身していました。そして、改善のためと議員の「口利き文書化」システムを提案したわけです。
今回の知事発言は、当時の記録がないことが問題だといっているわけで、その意味で、「口利き文書化」をしていればというすり替えの発言かもしれませんが、内山氏の控訴をバックアップするためなのか、プール金問題を含め静岡地検の動きを牽制するつもりなのか、単に強がりなのか、真意はよくわかりません。
今後に注目です。
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