2004年01月03日(土) |
映画「永遠のマリア・カラス」を観る |
サールナートホールの正月映画「永遠のマリア・カラス」を観ました。 観て感激したSさん、年賀状で「ピンクの薔薇一輪を手に凛として歩くファニー・アルダンのラストシーンの切なさが頭を離れず・・・・」と。
そこで、04年度始めての街頭演説を1時間、センター前(支援者の方に10人位の方に出会いました)でこなしたあとに、新年度のサールナート会員券を活用しようと新館に出かけました。
確かに切なさが伝わってきました。 マリア・カラスの業績の永遠とは何か、を二重にして観せてくれました。
既にオペラ歌手としての名声、日本での失敗から2度と舞台に立たないと決意、その彼女に技術革新、商業主義が覆い被さり、抵抗するも若き頃の美声を現在のカルメン舞台に吹き変えるビデオ化にのる、これがすごい、マリア・カラスが蘇り、まさに永遠。 ここまでの彼女の集中力がすごい、そして、ならばと、トスカを今の声でやりたいと言い出し、挑戦する、これが、できたらすごい、と観ているものの心を動かす、しかし、最後に音楽会社が今の声ではダメ、抵抗するかと思いきや、全てをうけいれる、若き美声を手に入れること、それは魂を売ったファウストのようと、ありのままに、全てを受け入れる、名声は過去の自分に、そして、それがマリア・カラスに与えられた永遠と悟る。
観ているものにとって、そのあるがままを受け入れるその姿勢、そこに、マリアカラスの今を生きることの意味としての永遠性を認識させられる、というものです。
感動でした。サールナートの映画、予告編に目を奪われ、今年は沢山観てみようかな、と思ってしまいました。
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