2003年12月31日(水) |
大晦日は、やっぱり、紅白かな |
今日も中島みゆきの「地上の星」を聞きながら、大掃除のつづきとおせちづくり。母親譲りの寒天のお菓子は家族からは楽しみのひとつ?
歌を聴けば、思い出すは、プロジェクトXシリーズ。 無名の人々といいながら、男たちばかりの物語に多少うんざりもしますが、何かを感じさせるものが、あるのも事実です。
あるゼネコンの方とプロジェゥトXについて話あったことがあります。 彼曰く、「俺たちは、ダムづくりのために、戦後、1ヶ月も2ヶ月も、1年も、山の中に閉じ込められて仕事をしてきた。黒部だって、多くの人間が死んでいるんだ。あれは、お国が俺たちにやれといったんだ。戦争は終ったたんだが、ダム建設にしたって、道路にしたって、形を変えた戦争国家だったんだよ。お国の命令だ。」、そして、「今、自衛隊が海外にだされるってことで、いろいろ、賛否があるけど、俺たちとどこが違う、みんな、命がけだ。」
彼は、戦後も一貫して、国民が被害者であったという国家という一つの側面から見る時の連続性を指摘しているわけです。その意味で、自衛隊員も被害者であるわけです。 彼とは、戦争そのものと、社会インフラ整備とは、やっぱり、違いがある、と議論は続きました。しかし、よく考えてみると、本当にダムを作る、道路を作る、という戦後の高度成長・工業国家路線が正しかったのか、循環型経済を考える時、再度の捉え返しが必要です。その意味で、自衛隊派遣は、9条の平和主義だけでなく、ドイツやフランス、ロシアとの連携、国際協調の選択肢があるのに、アメリカとのパートナーシップを優先する外交姿勢、中東に石油を依存する日本の国益という観点からも、まちがいであると思います。
と、こんなことを考えながら、料理していると、味付けで失敗するのです。 そして、大晦日、やっぱり、紅白をみるのかな?
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