まつや清の日記

2003年12月15日(月) フセイン元大統領拘束される。

 フセイン元大統領がアメリカ軍によって拘束されました。
 ブッシュ大統領は、「彼の道の終わり」と演説をしています。
 アメリカのグローバリーぜーション戦略に基づく世界支配も許せいないけれど、フセイン元大統領の独裁体制も許せないと思ってきた自分にとって、今回の拘束をどう見たらいいのか。

 シーア派の人やクルド族の人々にとって、大歓迎である事は間違いありません。
 しかし、カンボジアの解放が自らの力で解放できなかった、つまり、ベトナムの力を借りなければならなかった、そして、その後の赤色クメールの虐殺共産主義とベトナムの介入による新政権、しかし、結局、カンボジア政府の選挙による樹立まで、どれだけ時間がかかったか。
 
 フセイン体制の打倒がアメリカの力を借りたことの負の遺産と、そして、アメリカの圧倒的軍事力のよる占領という事態の中で、反米、英の勢力拡大、今回のフセイン拘束が、アメリカの思うようなイラク政治状況を生み出すとは思えません。

 今回の拘束と言う事態を考慮するなら、イラク人自身による裁きと早急なアメリカの軍の撤退と国連による暫定的な管理、そして、イラク人自身による政権樹立に移行すべきです。

 当然の事ながら、自衛隊の派遣は撤回すべきです。


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K.matsuya

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