★ランキン@JRA馬券道場名人&社長の馬券日記

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2005年09月03日(土) 番外編:笑いの質

名古屋のCBCラジオで、「金太の大冒険」の★つぼイノリオさんがやってるラジオ番組、「聞けば聞くほど」という番組の中に★永六輔さんのコーナーの「誰かとどこか」でというのがあるんです。これは面白いです。このコーナーは…

ギャ〜ハハハハ!
ひぃ〜腹痛ぇ〜
足のウラで拍手〜

…ってな風にゲラゲラと大爆笑するような番組ではありません。クスッとしたり、ニヤッ…としたりする、そっち方面の面白さです。

このコーナーは★永さんが生活の中でフト思ったことや疑問に思ったことを取り上げて、相方の★遠藤泰子さんとあ〜だこ〜だとやって、結局は結論らしい結論もでないまま終わる…というのが基本パターン。

この番組の「キモ」は、とにかく★永さんの取り上げるその日の話の「ネタ」です。ネタといっても★永さんが何かギャクを言う…というようなネタでありません。このコーナーのネタは「この前こういう事があったんだけど、泰子さんどう思う?」っていうものです。

★永さんが取り上げるネタってのは誰にでも判るもの(状況説明もとても上手)なので、誰もがその会話に参加できる(聞いていられる)んですよね。

これは大事なことです。

昨日取り上げた「笑いの共有」では「笑うための下地」が要求されてたのに対して、★永さんの取り上げるネタはまず判らない人はいないだろう…という日常的な光景だからです。

そして、★永さんの取り上げるネタの内容ってのが、なんとも絶妙と言いますか、「チョットした光景」なのに指摘されれば「う〜ん」と考え込んでしまうような場面をネタにされます。

★永さんは、普通の人なら見逃してしまうようなチョットしたことを取り上げる天才と言えましょう。

最近聞いた中のテーマの1つは「女性の帽子は取らなくてもいいのか」でした。

ある日、劇場に行った★永さんの座席の前に、帽子をかぶったままの女性が座っていたというのです。そのため、すぐ後ろの★永さんは非常に観劇しづらかった…「これってどうなの?」という疑問提議でした。

恥ずかしながらワタシは知らなかったのですが、「女性の帽子は基本的にどこに行っても取らなくてもマナー的には問題ナシ」らしいですね。それは★永さんもまぁ承知しているわけです。でも…あくまでケースバイケースではないか?というのが★永さんのキモチ。

観劇の場で大きい帽子をかぶってたら、後ろの人は見づらいでしょ…と。でも自分から注意するのはチョット気がひけるしなぁ(笑)…と。

★遠藤さんも「まあ確か」にと、★永さんのキモチは判らないでもない…というように同情を示しつつも、「帽子はファッションですからねえ…(苦笑)」と女性の立場から問題の難しさを指摘。

そこで★永さんが間髪入れずに「う〜ん、ファッションするか観劇するか、どちらかにしてほしい(笑)」と突っ込む。その後も「あ〜だこ〜だ」やって結局、結論はよく判らないまま終わります。

その間、聞いてる私はニヤリとしたり、う〜ん…と一緒に考えたりするわけです。

笑いの志向や嗜好って、その人が生きてきた環境において、ひとりひとり千差万別です。

昨日取り上げた★波田陽区さんの笑いの質を、音楽にたとえると「ポップス」とするならば、★永さんのような笑いの質は「クラシック」と言ってもいいのかな?

どちらの笑いが上である…とか比べるつもりなどありません。ただ、ワタシ自身はどうせなら幅広く笑える人間になりたいなぁ…とフト思いました。


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