徒然なるままに・・・
翡翠



 旅行

もうすぐ 彼の誕生日。
今度の誕生日を迎えると 彼はゾロ目になる。
ひとつだけ 私と年齢が離れる。
そんなことは別にどうでもいいんだけど。
一月ほど前に雑誌で見つけた温泉に一泊してきた。
誕生日のプレゼントのつもりで。
毎年一月の第二土曜日に花火を打ち上げるイベントがあるそうだ。
冬の花火なんて 見たことないし なかなかロマンチックかもしれないと思って
彼には内緒で すぐ旅館に予約をしていた。
ただ 年末から年明けに掛けて忙しくなるかもしれないと彼が言っていたので
12月の中ごろには 温泉を予約したことを伝えてあった。
他の予定を入れられてもこまるし・・・。

彼も結構楽しみにしてくれてたみたいで 行く日が近づくと
色々計画を立ててくれた。

ある程度の予定を立てて 私たちは出発した。
心配していたお天気も上々で 楽しく過ごす。
温泉の家族風呂にも 一緒に入る。
食事もまあまあ。
打ち上げ花火も思いのほかよかった。
ほぼ真上に上がる花火を見ながら 彼は何を考えていたんだろう。
私はただなんとなく 来年も一緒に見にこられるかな〜などと
ぼんやり思っていた。
できれば 毎年の恒例にしたい・・・。

このごろは よく”彼は私のことをどう思っているのだろうか・・・”などと考えてしまうことがある。
一緒に暮らして ときどき喧嘩して 日常のサイクルができつつある。
もしこのまま彼と結婚しても この生活は 変わらないような気がする。
私はそうしても いいと思っている。
彼はどう思っているんだろう。
まだ 私を観察しているのか。
それとも もう自分とは会わないと思いながら なんとなく私と一緒に暮らしているのだろうか・・・。
時々 不安になりながら。
でも まだ居場所を作ってくれてるし 二人で居ることに 特に問題もないみたいだけど。

口には出せなかったけど 花火を見ながら 私は思っていた。
来年も一緒に見られると いいね・・・。

2004年01月12日(月)
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