けちぞう日記
妻やムスメから「けちぞう」と呼ばれる男の日記。
と,いっても書いてるのは妻。

2011年01月29日(土) 紙を切る

昨夜も帰宅したら切ってない。今日買いに行くのに。
仕方ないんで、ぼくが切りました。

「あれ?やっぱり切るの?」
「手伝う?」

結構です。今さら。

いっしょに買う母の分も切る。
下に持って行ってみせると、
「大きいのでいいって」と言っていた妻の言葉とは違い、僕の提案した大きさになった。
「ふーん」
「昨日はなるべく大きいのって言ってたよ」
「脅したんじゃないの」

違います。実の母を脅してどうします。
ちゃんと現物を持っていかないからわからないんです。

「ふーん」
「さすが血のつながった親子だね」
「血は水よりも濃し、だね」

なんだか使い方が微妙におかしい気もするが。まあ、いい。

さて、本題です。
あなたが買おうとしているのはこの大きさです。
ばさり。

「で、でか」

と、つぶやいたのは、妻でなく電波ちゃん。
おお、味方が。
しかも、どこにも僕の血が流れていなさそうな電波ちゃん。

しかし、僕の血を色濃くひくはずの下の娘は、
「いいねぇ!」とどこかのおやじのような発言。

裏切り者め。

うーむ、二対二かっ。

と、思った瞬間、

紙を持った僕に近づいてきた妻が、手で大きく丸を書く。

「翔さんの顔がこれくらい」

「きゃー、いいねぇ。いい。それで」

くっ。
卑怯な。

「まあまあ、持っててあげるからちょっと食卓の方から見てご覧よ」
「全然大きくないって」

そ、そうなのかな。
たしかに離れるとまた感覚は違うのか?
では。


…。
でかい…。
でかすぎる…。
ありえない…。

結局、紙を切ってはみたが、妻を説得することはできなかった。
そして、僕はといえば、予想を超えたあまりのでかさに、今日の買い物がさらに憂鬱になったのだった。


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きゅ〜