けちぞう日記
妻やムスメから「けちぞう」と呼ばれる男の日記。
と,いっても書いてるのは妻。

2006年05月04日(木) 昭和記念公園

昔の日記を読み返してみたら,子供が小さい頃は,連日あちこちの公園に行っていた模様。
まー,僕も若かったですからねえ。

今年は,この昭和記念公園のみ。
それなのに,妻が,

「ほんとに行くの?」
「混んでるよ〜」
「疲れるだけだよ〜」

とはなからやる気なし。
まー,いつものことですから。
公園に行く以上,この人が戦力外だということは前提ですから。
弁当さえ作ってくれればいいですから。

「えっ」
「弁当」

ますますひいていく妻をなだめすかし,朝6時起床で車に乗り込む。

「あー,お菓子を忘れたよ」
「ほら,うるさい人もいるし,どっかで買わないと」
「あっ。また通り過ぎちゃった」

うるさい人ってアナタでしょう…。
ここで寄らないと一生言われるので,コンビニに寄る。

予想通り買い物に時間がかかり,予想通り買い物の大半は妻のものだ。

そして予想通り駐車場に入るのに,車が列をなしている。

あのコンビニがなければ…。

「あそこでコンビニに寄らなければ,とか」
「まったく毎回毎回こいつのせいで,とか」
「思ってるでしょ」
「はー。これで入れなかったりしたら一生言われるよね,私」

そう。
お互い,一生文句言うほどしつこい性格ですからね。
これのせいでずいぶん効率が落ちてますよね。

結局は料金所渋滞で,駐車場自体はまだがらがらだった。

園内に入ると,地図を見てまたやる気をなくす妻。


「ねー,このへんでいいんじゃない」
「ここでお弁当食べようよ」


いえ。
まだ10時前ですから。
それに,子供の遊具があるところまで行かないと。

「ええー!!!そ,それってこんなに遠い…」
「なんでその近くの駐車場に入れないのよー」

この文句も想定内。
有無を言わさずとにかく歩く。

う。
たしかにちょっと遠いな…。

「ねー,道あってるの?」
「なんか方向が違う感じなんだけど」

何。
そんなはずは。
おお,ちょうど職員の人がいるではないか。道を聞いてみよう。
聞いてみれば,ちゃんと方向はあっている。

おじさんの言う通りに歩いて行くと,

「あっ。ちがうよ,おじさんはこっちって言ったよ」と妻。

いやいや,おじさんは確かにこっちだと…。

「違うよ,あんたは読解力がないから間違えてるんだよ」

結果から言えば,妻が正しかったが,それは単におじさんと妻の波長があったからで,
僕の読解力の問題ではない。

その後は,子供が遊具で遊んでいる間に,体力を温存。
広場に移動して,キャッチボール,バドミントン,etc。
当然妻は敷物の上から動かず。

弁当を食べたら,子供の希望でまた遊具のところに移動。

「帰るんじゃないの?」

愕然とする妻をなだめ,午前中の経験を生かして,
遊具から少しはなれたところに敷物をしいて待機。

「待てど暮らせど帰ってこないね」
「そろそろ帰った方がいいんじゃないかなー」
「ふー」

あー,うるさい。
わかりました,迎えに行ってきますよ。

すると信じられないことに妻が,

「たまには私が行ってくるかあ」

と,立ち上がった。

どういう風の吹き回しか知らないが,行っていただきましょう。

しかし,せっかくめずらしくやる気になったというのに,運命は皮肉だ。
妻が行ってしばらくしたら,子供たちが自力で帰って来てしまった。

ま,まずい。
携帯を手に取った途端に,ぷるるるー。

「どこにもいないんですけどぉ〜」

あきらかに不機嫌。

ええっと,今まさに到着してお茶を飲んでいるところで…。

「ええっ」
「なんで連絡くれないのよ」

いや,だから,今連絡を…。

「きーっ」

あ,切れた。

これはまずい。
早く帰る支度を…。

あっ。娘たちがいない。

こら,どこに行くんですか。

「1回だけ,1回滑り台をすべるだけだから〜」

ああ,行っちゃった。
まずいなあ。

しばらくすると妻が戻って来た。

「コドモは?」

いや,滑り台1回だけですから。

「あんた,滑り台って長蛇の列なんだよ…」

もう怒る気力もないらしい。
妻の言う通り,その後娘たちは全然帰ってこなかった。

結局僕が迎えに行き,やっと撤収。

車までの長い道のり,お菓子で下の娘をつりながらなんとか歩いていただく。
妻は気力がほとんどないようで驚くほどおとなしい。
車に乗ってからも口数が少なかった。

なるほどね,黙らせる手がないわけじゃないんだな。




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きゅ〜