けちぞう日記
妻やムスメから「けちぞう」と呼ばれる男の日記。
と,いっても書いてるのは妻。

2004年03月25日(木) プレ・プレゼント

妻の誕生日当日、前日と飲んだ僕。
そして、3日連続今日も飲み会なのだ。

今日も飲むって言ったらお、怒ります?

「んあー?」
「別にぃ。アンタいないとご飯ラクだし全然かまわないよー」

お、これは昨日のお菓子が効いてるんですかね。
いやー、努力って報われるんだなあ…
と、気持ちも軽く出勤。

しかし、夕方になって飲み会は中止となった。

夕飯いらないっていっちゃったよな…。
とりあえず、電話いれとくか。

るるるる。

「はぁい、もぉしもぉーし」

こ、この間の抜けた声は。
上のムスメか?

「ちがうよう!いちごだよう!」

お、そうか。
声が似てきたなあ。電話にも出られるようになったのか…
そうだよな、もう小学生になるんだもんなあ。
感慨深いなあ…。

おっと、感傷にひたっている場合ではない。
用件を伝えなければ。
とりあえず、おかーさんにかわってください。

「あたちがっ。あたちがちゅたえるからだいじょうぶっ」

いや、だってアナタ、未だに舌足らずだし。
はっ。
もしかして、妻が電話に出ないって言ってるのか?
そうなんだな。
き、機嫌が悪いんだな。

仕方ない。用件だけ。
おとーさんは早く帰れることになりました。
だから、夕飯は…。
あ、夕飯は家で食べるけど、買って帰りますから気にしないでください。
わかった?ちゃんと伝えてくれよ。
じゃね。ばいばい。

電話を切ると、ほどなく着信。
妻からだ。
な、なんだろう、どきどき。

「ちょっとアンタ、なんであわてて切るのよ」
「私にかわらないとは、何かやましいんだねっ」

い、いえ。それはムスメが勝手に。

「ご飯あるから帰っておいで」
「それとも私のごはんは食べたくないわけ?」

いやいや、そんな。
おうちごはんがいちばんですから。
いやー、お菓子がこんなに効果的だとは思わなかったなあ…

帰宅すると、ほんとにご飯があった。
いえ、疑ってたわけではないんですけどね。
しかも、電話ではインスタントみそ汁って言ってたのに、
ちゃーんとお豆腐とワカメのみそ汁が…。
お菓子でこんなにねえ。

しかし、妻はそんなに甘くないのだった。

にこにこして僕の前にすわった妻。

「ここんとこがんばったし、3年生にもなれるし」
「それにむくんでて体調も悪いから、エステでマッサージしてもらってきたよ」
「ほーら、つるつる」
「お値段は、アンタが卒倒するから言わないけど」
「ま、お誕生日プレゼント選ぶのもたいへんだから、ね」
「そいで、そのエステって言うのが隠れ家みたいな感じで…」
「ハーブが…」
「オイルが…」
「前後にハーブティーが…」

延々なんか説明してくれましたけど、アタマに入りませんでした。
い、いくらだったんだろう。
聞きたいけど、聞かないほうがいいんだろうな。

お菓子はプレゼントとは認められてなかったんですね。

「あ、あれ?プレ・プレゼントって感じ〜?おほほほほほ」

…。

ハーブティーにあたったんでしょうか。

まいど君も真っ青ですね…。
あ、僕も真っ青か。

ふっ。



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きゅ〜