下のムスメを病院に連れていって帰ってきた妻がうずくまっている。
「さ、寒い」
って言われても。
「動けない」
って言われても。
またですか…
今はおうちやさんが来てるから世話はできませんよ。 医者の予約だけはしておいてくださいよ。
と、言っておいたのに。
家の点検をしてもらっているメーカーの人と話してもどると、 さっきと同じ場所に同じポーズでうずくまっている。
予約はしたんですかね。
「で、できない、動けない。でも、2時ごろまで大丈夫なはず…」
仕方ないのでメーカーの人が帰ってから電話すると。 「受付は終了いたしました」
なんですとー! しかし、医者に連れていかなければこの間の二の舞いだ。 直接医者に電話を入れると、なんとかOK。 ちきしょー。
受付は終了してたけどなんとかしてもらったぞ、と妻に告げると、
「ふーん。とにかく隔離してもらいたいから1階にふとんおろして」
と、反省している様子もない。
とりあえず医者の順番がまわってくるまで寝かせておく。 口も聞けないような様子。
しかし、しばらくして声をかけるとすっかり元気になっている。
「熱が上がりきるとほんと楽よね〜。え?今39℃」 「体があったかくてちょうどいいわあ」
熱ってそういうもんなんですかねえ。
結局診断は腎盂炎だった。
「ほらー、風邪じゃないんだからそんなに不機嫌になられる理由はないよ」 「過労だってよ、か・ろ・う」 「自分が具合悪いときに子供医者につれてったり、夜寝られなかったりしたから」 「やっぱりねー、私って日ごろ頑張りすぎてるんだよ」 「うつるものじゃなくてよかったじゃん」
と、車の中で冗舌な妻。
家に帰っても、過労だから、と、いつもよりさらに怠惰。
僕が過労で倒れる日も近い、と思われる。
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