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2007年11月17日(土) ■ |
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『欲望という名の電車』2回目 |
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『欲望という名の電車』@東京グローブ座
おお早い、微調整ありましたね。スタンリーが「40度だぞ!」ってシーンでタンクトップに汗染みつけてたり。これ多分意図的だと思う。
昨日は1階最前、今日は3階最前。視点も違うと当然違う面も見えてくる。面白い。以下おぼえがき。
・舞台全体が見えたのはよかったー。照明の動きもよく見えたし、通路でどういうことが行われているかも見やすかった。演者の動線も ・伊達くんの動線はホントオモロいな…(笑) ・あと序盤の登場人物が部屋の調度品を持ち込むところ、ひととおり終わった後、上段から慶一さんと永島さんが結構長い間部屋を上から眺めてるのが印象に残った。このふたりは鳥瞰を持っている。それは登場人物には通常手に入れられないものだ。最後のシーンを考えるととても象徴的 ・最後に医者と助手として現れるこのふたりには、ブランチがフレンチクォーターに降り立った時から彼女がどうなるか、最初から全て見えていたようにすら思えるのだ
・新訳は小田島恒志氏が手掛けたもの。この訳の初演は観ています。感想はこちら→シアターコクーンオンレパートリー2002『欲望という名の電車』@シアターコクーン ・今回パンフレットに篠井さんスズカツさん小田島さんの対談が掲載されており、とても興味深く読みました。上のコクーン版を観た時に感じた疑問を解消することも書かれており、それを踏まえてまたこの訳で観ると、成程と納得出来るいろんな面が気付けてまた面白かった
・で、昨日も書いた「ゲイ」か「ホモ」か、もヴァージョンによる解釈が違って面白いんですよね ・あーでも原文ではどうなっているのかなあ、書かれた時代背景もあるし ・今では「ホモ」は差別用語としても扱われているが、当時はどうだったのかなとか ・で、ステラがアランのことを「ホモ」と言った場合、ブランチを傷付けた対象として憎しみを感じている為とも解釈出来る ・わざわざ「ゲイ」と言った場合、蔑視は感じられなくなる。アランへの思いやりも感じられる ・もしくは上流階級出身の育ちのよい娘だから下品な言葉は使わないのかも、とも解釈出来る ・でも「ポーラック」って言葉は使うしなあ ・または現代的な訳として、ともとれる。今ってゲイって言葉は一般的になっていますからね
・あとやはり気になるのは「ブランチ」か「おねえさん」か、だなー ・あああー原書と照会してみるかー気になるよー ・でもそこで、やはり「現在に上演する意味」が生じてくる。今の言葉で話すことも、大事なことだから ・演じる方も観る方も、常にアップデートを意識しておいた方がより面白いと思う
・それにしても、テネシー・ウィリアムズの男性観って…と思いますね(苦笑) ・慈愛があるのかないのか曖昧だよなー。あるとは思うけど、同じくらい憎んでるよな ・でも若い子も大好きで ・やっぱりブランチってウィリアムズだ
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・次の出演作情報早く教えてくださいな 終演後ファミレスで5時間くらい演劇の話を語る。8割は伊達くんについて(笑)伊達くん愛されてるな!
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