前潟都窪の日記

2006年06月16日(金) トルクメニスタンの旅2・・・ニサ、アナウ

2006.4.28

昨夜遅くトルクメンバシ空港に着き、深夜にアシハバードのニサホテルに投宿したので、今日はいつもより遅い9時半にホテルを出発して現大統領の出身地にあるキプチャク・モスクへ向かった。





 このモスクにはニヤゾフ大統領の両親と兄弟の墓がある。ニヤゾフ大統領は幼児に両親と兄弟を失い孤児になったが、類稀なる能力を認める人の援助で大学まで優秀な成績で卒業した苦学力行の人であった。肉親に対する情愛が厚く立派な廟を建てて故人の菩提を弔ったのだという。内装は豪華絢爛の一語に尽き、権力者好みの造りであった。砂漠では貴重品の水を噴水として巧みに取り入れた設計はまさに権力者の力の誇示そのものだと思いながら見た。

 ニサの遺跡は紀元前3世紀〜紀元後3世紀にかけて営まれたパルティアの初期の首都で城壁に囲われていた。




 
ニサ遺跡の方形広場




 
新ニサ市街




 

 国立博物館の一階展示室には大統領礼賛の展示物に溢れていた。受賞した勲章とか外国元首からの贈り物とか彼の著書などである。

 二階の展示室にはニサ遺跡から発掘された有名な「ニサのヴーナス」、「象牙のリュトン」、メルブの仏像と彩色の壺、民族衣装等が展示されている。

ニサのビーナス(撮影禁止なので絵はがきからの転写)




象牙のリュトン(撮影禁止なので絵はがきからの転写)





 ニサの遺跡を後にして再びアシハバードに戻り、中立広場で地震慰霊碑、黄金の大統領像、金のドームの大統領執務室、各種官庁の庁舎をバスの車窓より見学した。何故か大統領執務室の建物は撮影禁止である。

中立広場の地震被災者慰霊碑




 続いて郊外のトルクメンの名馬の飼われている厩舎を訪問した。汗血馬と呼ばれジンギスカンも欲しがったという名馬達である。アハルテケと現地語で呼ばれる名馬が約200頭保育されている。





 続いてアナウ遺跡を訪れ見学した。






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