2006年01月25日(水) |
ドブロブニクのハプニング・・・クロアチアの旅 |
4月20日(水) 現地ガイドはこの城郭市内で生まれ育った中年の婦人であった。 彼女曰く。「12時15分になるとハプニングが起こります」 ハプニングとは鳩の餌付けであった。この時間には城郭内の全ての鳩が一斉にこの場所に集まるのだという。 写真上は餌付けを待って集まってきた鳩が近くの建物に止まって待機している所。 写真下は餌に群れる鳩達。あっという間のハプニングであった。 今日の俳句 ・春の鳩 群れ集まりて 餌を待つ
ドブロブニクは城砦都市であることは何回も書いた。その城砦の壁を紹介しよう。 写真は城砦の隔壁の上から撮影したものである。左側が城の外で右側が城の中である。このような頑丈な隔壁で城は外界から遮断されていた
城砦の壁は頑丈に出来ている。 写真左は断崖絶壁に建つ隔壁。 写真右は城砦内の路地風景。
ドブロブニクの城砦の城壁を約一時間半かけて一周した。この散策はいろんなことを考えさせてくれた。とても有意義な時間であった。
民族、宗教、人種、生活習慣それぞれに異なり、相争う戦乱の世界において、生活信条を同じくする人達が団結して纏まっていくためにはこのような城砦が必要だったのかとの思いが強い。
写真は城砦の城壁の歩廊の点景である。
ドブロブニクはアドリア海に面している。従って海の交通が大切な交易の手段となる。入り組んだ地形の中に天然の良港が作られ城砦の門の前に控えている。今は観光地として繁栄しているので係留されているのはレジャー用のボートやヨットが多い。
1991年の旧ユーゴースラビアからの独立をめぐる内戦ではここドブログニクも戦禍に見舞われた。爾来10有余年を経て戦禍の爪痕は殆ど見られない位に復旧している。 城砦の城壁一周の散策をしていて目にとまったのが紹介する写真である。 この土地に生まれ住んでいる中年の婦人ガイドの説明によれば、このドブロブニク城砦もかなりの頻度で空爆されたと言っていたので多分その時被害を受けた民家がやっと修復に着手したものであろうと憶測している。
ドブロブニク城砦の城壁を一周ゆっくりと散策した時撮影した街並みである。オレンジ色の瓦が美しい。遠くに見える島はロクルム島である。
ドブロブニクの城砦の城壁を散策していると防備のための大砲がところと゜ころに今も誇らしげに展示されている。今は使い物にならない旧式の武器であるが、国を守る、城を守るという住民の意気込みが窺える。国を守る気概をなくした祖国日本国民の精神のありようを深刻に考えさせられた。
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