前潟都窪の日記

2005年01月19日(水) 密葬 連載の9

幼友達の田舎の従姉を使って画策

 稔子と淑子の母方の従姉から稔子宛に電話があった。「初七日には叔母ちゃんのところへ線香あげに上京するから稔子ちゃんのところへもお邪魔するわ」と言う。密葬故、告別式に参加できなかったからだろう、田舎の人は律儀だなと思いながら受け答えをした。ところが「稔子ちゃんも事情は色々あるだろうが、そのことは横においておいて線香だけは一緒にあげに行きましょう」と言う。様子がおかしいなと思って詰問すると今岡多市から電話があって、親の葬儀にもでないような親不孝者の娘でも線香だけはあげたいという気持ちは持っているだろう。不義理してきっかけが掴めないでいるだろうから一緒に連れてきてくれないかと懇願されたのだという。
 
「私は弟の暴行傷害事件のけじめをつけて貰わない限り、焼香にもいけない」と断ったのだと淑子に訴えてきた。幼い頃から仲の良かった従姉を使って懐柔しようと画策しているのである。傷害事件に関して謝罪してしまえば、弱みをつくることになるから強弁して事件はないことにしたいのである。そしてそうした伝聞証拠を作るために娘を悪者にしたてあげて色々と画策が続くのである。欲ぼけの権化と化してしまったなとの思いが強い。


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