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2003年09月01日(月)
宗像教授の伝奇考/星野之宣

本とか言って、いきなり漫画でごめんなさい。
実はこの本の一編が、
今日、月曜ミステリー劇場になってました。
最初の内は、喜び勇んでみていたのですが、
話の筋が、あまりにも大衆向けに作り変えてあって…。
あんまりでしたので、
原作好きとして、ここはひとつ、
きちんとした「宗像教授」の良さを宣伝させて頂きます。

さて、星野之宣と言えば、
どちらかと言うと宇宙のSFモノが有名(私的には)であり、
また、作品数も多いのですが、(参考
この「宗像教授」は歴史上の、民族、伝統、言い伝え等を扱ったミステリーです。

SFモノでは、その知識やアイデア、
言いかえると、前SFに則ったオリジナリティが魅力的ですが、
「宗像教授」の場合は、
正しい(とされる)歴史の筋上と言う所が見所です。
良くジャンプなんかで、
有り得ない歴史に則った、有り得ないお話(まぁ…、る○うに剣心、とか?)が作られてますが、
為になるのは、「宗像教授」。って所ですね。
ぶ厚い歴史の本よりは面白いですし。

そうそう、
私が、なぜ「月曜ミステリー」の話の変更の仕方をあんまりだと思ったかと言うと、
そこなんです。
元々、正しい(とされる)歴史の筋上の話が最大の魅力であるこの話。
「大衆」(主に他人の不幸やら狂気やらを喜ぶ方々)向けに、
大きく変更したからなのですよ。
話の筋を曲げる事は、歴史を曲げる事
折角「宗像教授」の最大の魅力であり、見所であるそれを無くしては…。
放送されて、嬉しいような、悲しいような…。

もしかすると問題は、
前に書いたような「他人の不幸やら狂気やらを喜ぶ方々」よりも
「宗像教授」の原作の良さを、
きちんと理解せずに使った、製作者側に問題があるのかもしれないけれど。。

もしかすると、問題は、
大衆向けの面白みが少ない「宗像教授」を大衆向けに作ろうとした事かも知れないけど。。
(あ、コレが1番の要因かも。)


まぁ、とにかく、
星野之宣の漫画は、SFも歴史モノも、面白いですので、
機会があれば、是非お読みください。
(ヤマタイカ除く。)